応援コメント

真木柱 その五十二」への応援コメント

  • >こうまで厳重に警備するとは、うるさくてならない。いくら近衛の官人だといっても
    これは、髭黒の大将(役職が近衛の大将)を玉鬘の警護役にたとえて、「髭黒の奴、めっちゃうざい」と言っているわけですな。うん、本当にうざい……。


    今回は、大魚を逃して残念無念の冷泉帝の和歌と玉鬘の返歌ですな。
    まず、冷泉帝から。

    九重に霞隔てば梅の花
    ただかばかりも匂ひ来じとや
    (幾重にも霞によって隔てられてしまえば、梅の花はその香りすら匂ってはこなくなるだろうね。君の警固役の妨害で、あなたとほんのちょっとでも逢う機会はもうないのだろうか)

    「九重(ここのえ)」は、「宮中」「幾重にも」という意味がふくまれています。髭黒の大将の邪魔だてを心底疎ましく思っているのでしょう。

    次に、玉鬘の返歌。

    かばかりは風にもつてよ花の枝に
    立ち並ぶべき匂ひもなくとも
    (香りだけは風の便りでお送りくださいませ。宮廷の他の花々の枝のように美しく建ち並ぶことができることなどできない私ではありますが)

    「花の枝に立ち並ぶべき匂ひなくとも」というのは、帝の他の素晴らしい奥様たちに比べたら私は見劣りしますが……と卑下しているわけですな。


    髭黒のおっさんのせいで、みんな不幸。ここ最近、光源氏への悪口も忘れて、髭黒のおっさんを罵ってばかりいる……(;´Д`)

    作者からの返信

    ここに来て嫌な男ランキングで髭黒のおっさんが光源氏に肉薄してきましたね……。
    汚名返上のチャンスは来るのだろうか。