乙女 その五十一
泣き腫らした目元を女房に見られるのも恥ずかしい上に、大宮はまた呼んで側から離さないだろうから、気のおけないところへと、急いで出かけるのだった。
その道々も、これは人のせいではなく、我から求めた苦しみなのだと、心細く思い続けていると、空模様もひどく曇ってきて、あたりはまだ暗いのだった。
霜氷うたてむすべる明けぐれの
空かきくらし降る涙かな
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます