とりあえず誰か休ませる

 放課後、SNSは活発に動いている。クラスでメッセージグループが作られておりそこでやり取りが行われているのだ。一時期、教師の悪口を言い合っていたとき、誰かが教師にタレこんで問題になってしまったことがあったが、ひっそりと継続されている。しかしテスト前だからか休みたいと思う者は一人もおらず、学級閉鎖にするのに全員が協力するのは間違いなかった。

 


春香  {3人はあと何日休むの?}

明日香 {3日は確実}

春香  {3日かぁ…}

原千里 {私、休むから}

春香  {本当!?}

千里  {なんか少し前から体調悪くて。病院行こうと思ってたから。}

藍川充 {俺も休むー}

大地  {お前元気じゃん}

充   {仮病に決まってるだろwww}

牧野弘毅{バカやなwww}

充   {うちの親ちょろいから大丈夫}

明日香 {じゃあ5人休みね}



翌日、打ち合わせ通り新たに2人休んで、5人休みとなった。


昼休み、校内放送のチャイムが鳴った。

「緊急に話し合いたいことがありますので、先生方は至急職員室にお集まりください。先生方は至急職員室にお集まりください」

「え、休みになる?それかバレた?」

「いやバレる訳ないでしょ。というかこんなことでバレてたらここから先上手くいかないよ」

「そうか…そうだよね」


彼女たちは次の作戦に移ろうとしていた。




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