第25話 離党

落選から1年半が過ぎていた。来年は早いもので市長選が行われる。高杉はこの1年半考えていた。「もはや自由党に俺の居場所はない。新たな場所を探さないと」高杉は離党を決断した。時のアポロ市自由党支部長は新海だ。高杉は新海宛に離党届を提出した。そして兼ねてよりこれからの日本の仕組みづくりに於いて考え方が一致している日新の会の公募にエントリーした。

 高杉が離党届を提出しすぐに役員会が開かれた。その席で高杉は事前に日新の会と接触していたのではないかと言う疑念が出た。その件で申し開きをしろと言う書面が高杉の元に届いた。「アホか。こんなもの行くわけないだろう。好きにしろ」結果通知が来た。内容は除名処分。「こんなもん。最初からそのつもりだろう。アホくさ」

 晴れて高杉は自由党と縁を切った。そして日新の公募の結果高杉は公認候補として正式に選出された。内容は衆議院小選挙区支部長。高杉がターゲットに選んだのはあの新海だ。

 「まず。何としても勝利し、ここアポロ市に日新の会を根付かせる。そして次の地方選挙に複数候補を擁立し当選させる。最終的には今の自由党体制をぶっつぶす。来年は市長選挙だが衆議院選挙は恐らくその前にあるだろう。ここが勝負だ。そしてあわよくば市長選にも対抗馬を出す。待ってろよ小泉」

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