第56話 カジキマグロさん登場!

「突然だが、今日客がくる」

「はぁ」

「なんでも近くまで来るから寄るそうだ、それに頼んどいたものも」

「で、それは竹すぎさん?亀太郎さん?それともあかさたーなさんとかノッポさんとか?」

「いや違う、カジキマグロさんだ」

 その話を聞いていたバカは思った。また新キャラかと。

「新じゃないぞ、俺の知り合いだ」

「だから俺の心を読むな!気色悪い」

「そうか?以心伝心でいいじゃねーか、なになにチュウさんに10万円あげたいなーと、くれ」

「誰が思うかバカ!」

「バカはてめーだ」


「でその人は人間なんでしょーね、前回のチャーハンさんみたいな人じゃなくて」

「?言っている意味がよくわからないがカジキマグロさんは俺がつけたあだ名だ、それを気に入って使っている、あれだ、ジャイアンが本名剛田武だけど自分でジャイアンって名乗るみたいなもんだ」

「わかる気がします、はい」

「そんな感じの奴がこの町は多すぎるんだよ」

「まぁしょうがないよ」

「ま、とにかく久々にやってくるんだみあげもみあげ一つ貰わないとな」

「なんだその脅迫、新手の強盗?」

 ピンポーン

「ほら毎度おなじみの音が聞こえたぞ」

「お馴染みでしょうね変わることないだろチャイムなんぞ」

 ガチャギーとドアが開いてぇー

「よっ、チュウ!エビフライ!ナナシ!久しいな」

 その音は半そで半ズボンに漁師がつけているエプロンみたいのをつけており(大量発生とかかれている)その片手には強大なカジキマグロを持っていた。

(なーるほど)

「?見たことないやつが数人いるなもしかしてバイト、正社員でも入ったか!!すげーなおい」

「まァそんなところだ、こっちの変な顔のがバカだ」

「誰が変な顔やねん!それと働いてるといっても給料ほとんど貰ったことないですし」

「こっちのメイドのが最近俺が作ったヨメイドだ」

「つくったってお前ついにナナシと結婚でもしたのか」

「そういう意味じゃねーよ、あとそういう系のギャグはナナシが一番嫌うやつだ」

「おっとわりぃ、でも相変わらずすげー技術だことで」

「天才ですから」

「でそっちの筆もってる絵描きさんが正社員か?」

「いいーや弟子だ」

「え、弟子をやらせてもらっています、筆夜と申します!よろしくお願いします」

「ふーん弟子ってなんの?」

「絵どよ、なんか俺の芸術せいに惚れたっていうかな」

 話を無視してカジキマグロはエビフライさんと話しだす

「久しぶり、まだエビフライ好きなのか、俺なんかコンビーフ、ビーフジャーキーときて今コンビーフがブームだよ」

「似たような系統の物ばかりだな」

「漁師やってると魚はさすがにこいつ以外あきる」

 カジキマグロをもてあそびながら愉快に話。

「え、漁師なんですか!」

「いや、漁師志望、見習いってとこよ、いろんな人の船に乗せてもらって漁してる」

「わーお」

「こいつこう見えても20代だしな」

「まじで!」

「おお、まじよ、まじ」

「みえねー」

「それよりもカジキマグロ、おみあげってのはそのいつものカジキマグロか?」

「いいや、これだけじゃあないぜ、お前の探し人の話つきだ」

「探し人?誰か探しているのはチュウ?」

「ああ、あいつ角道をな」

 全員に(筆夜を除く)電撃のような、まるで頭のテッペンからモリで一突きにでもされたかのような衝撃がはしる

「あのあといろんな奴に頼んで探してもらっている奴がまたよからぬことをおっぱじめる前にな」

「いろんな奴って過去に行ったあかさたーなとまみむめよーこさんのところにもですか、最近タイムマシーンを使っていましたから」

「ああ、奴の能力は自分にとって一番都合のいい所へワープする能力、過去に行けたっておかしくはない、火事場のバカ力みてーので新しい奥義が発現した可能性もあるしな」

「どちらにせよだな」

「ああ、どちらにせよ面倒厄介極まりない事態だ、で角道はどこに」

「なんでもこっから西の方角にある静かな町に一戸建てを建てて住んでたらしいがここ3日くらい見かけないらしい」

「動きだしたか」

「なんだジャンプマンガみたいに修行編にでも突入するか?」

「俺はなバカ、友情と努力ってやつが一番きらいなんだ、その次ガンバル」

「主人公にあるまじき発言」

 声を荒げすぎたか一回大きく深呼吸をしたチュウそして

「とにかく決着が近そうだ、気を引き締めるぜ」

「おーーーーみたいな感じでいいですか」

「ヨメイドよくできました」

 

「帰りましたね」

「帰ったな」

「こうも新キャララッシュだと作品が終わるんじゃねーかと心配になるぜ」

「どういうことです?」

「なんでもねーよ、ただの嫌味かつぼやきだ気にすんな」

 時間は待つが人は待たない、人は待つが時間は待たない。

彼らの世界はどちらでもなく時間も人も待つことはない。

ただ過ぎ去り、突然牙を剥く、何もない日常に風穴でも開けるように

                             つづく




「というか俺に初登場回なのに出番少なくない?キャラが薄くない?まるでこの情報を伝えるためだけに出てきたキャラみたいじゃないか~」


                         今度こそつづく

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