第50話 戦田ヶ原チュウ暗殺計画 前編

ある島のある研究所内

「チュウのデータは集まったか」

「はい彼の朝や昼などの時間帯の行動パターンはすべて把握済みです」

「性格や体つきなどを調べていた組織はチュウに壊滅させられましたがデータだけはこちらに」

「データがあればそれでいい」

「はい」

「それでは奴を向かわせろ」

「開発001号をですか?」

「そうだ、戦田ヶ原チュウよ、今日がお前の最後だ」


「なんだこいつ?いきなり襲ってきやがって」


「開発001号、壊れました」

「やっぱりだめか~ロボットは」

                 完




「いやおわらーん開発002、003、004も向かわせろ!」

「はいすでに向かわせています」


「今度は3体かよ~ああ~ケツイテー」


「結果かえってきました」

「どうだった?」

「だめでした」

                 完




「だから終わらないって」

 いや勝てないでしょ

「いいやいける、あいつなら000号なら・・・」

「やめましょう所長!これじゃあお笑いのパターンでキリがありません」

「ではどうしろと!」

 ここで置いてきぼりの読者のために一度説明せねばなるまい。

彼は戦田ヶ原チュウの抹殺をもくろむ悪のコーポレーション所長と部下Aである、戦田ヶ原は何でも屋という職業柄金さえ積めば大体のことはやってくれることで有名であり、もし頼まれたらうちの組織は終わりだ・・・と恐怖している組織も多く彼を始末しようとする組織も多いのだ(しかし今のところすべて返り討ちにあっている)

「そうだチュウさんのクローンを作ってドーピングすればチュウさんより強くなるのでは?」

「駄目だ、クローンは莫大な金がかかる、うちではもう無理だ」

「せっかく奴の家に盗聴器や隠しカメラやらを二千台近くも取り付けましたのにね」

「まったくだぬぬぬ」

 すると部下Aがなにか思いつく。

「そうだでは別の・・・そうだ彼を肉体的にでなく精神的に殺すのはどうでしょうか?」

「というと?」



「さてやっと私の出番か」

「誰に向かっていっているんですか?」

「まぁいいだろ、そうだ今から見たいTVがあるんだった」

「あらめずらしい」

「なんでもまじでツチノコを見つける隊てのが8時間SPであるらしい」

「とてつもなくしょうもないにおいが・・・」

 そういわれながらもテレビをつけるチュウ、しかしそこには。

『本日戦田ヶ原チュウと呼ばれる、想像したものをこの世界に生み出す不思議な能力を持った男がいることが判明しました』

「・・・・・なんだこれは」

 その日日本は、世界は戦田ヶ原チュウの能力の存在を知った

はじめそれを聞いたとき人々はうらやましがるだけだったが次第に別の声がでてきた。

 「ではなぜ彼は何もしないのか」と。

「そんなスゴイ能力があるのならいろいろと防げることがあったんじゃあないか?」「というか政府や警察は本当にこいつを最近知ったのか?」

「実はかくしてたんじゃないですかね?」「一体なにを考えているんだ!」「一度国民の前で話してもらいたいね」

 その声は不満と疑問と怒りの声だけになりやがてチュウは姿を消した。

                              つづく


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