第37話 でちゃったバカロボ!

その昔二ンニン軍団という組織があった

その組織は怪人を製造し、その力によって世界の征服をもくろんだ

しかしある二人の人物によって本部は壊滅、共に首領も死んだ

二ンニン軍団は滅んだのだ、わずかな遺産を残して



「バカ今日は一段とカッコいいな」

「バカ今日なんか固くないか、物理的に」

「あれバカさん今日は表情がないですね」

「バカさんおはようございます、今日もおかわりないようで」


「いやおかしいだろ!」

「あれバカまた来たのか?」

「いやこれバカじゃねーよ」

 バカが指さすバカは銀色の体をしていた、ねじがついていた、目がライトだった

「全然ちげーだろ!気が付け!!あとヨメイド、お前なにも変わらないって言っただろ」

「はて、調子が」

「調子のいい調子だなぁおい」

 さて話は本題へ

「お前だれだ」

「ギギ、ボク、バカ、バカロボ」

「「「バカロボ!?」」」



「お茶でも」

「イタダキマス」

「飲むんだ」

 とりあえずお茶でもだしてみた、したら飲んだ

「で、お前はなんなんだ?」

 今回はバカが切り込む、まぁそりゃそうだろう自分にくりそつのやーつが現れたわけだからな

「作った組織、きえた」

「?日本語うまくなった?」

「学習機能がありますから」

「すごいな、ヨメイドよりも!」

 後ろでヨメイドの鉄拳パンチが繰り出される中チュウは腕を組んでうなっていた

「どうしたんですか」

「いやどうにかしてこいつ金にならないかと思って」

「そーですか」

「そういえばお前ここにどうやってきたんだ」

「ぼくにはGPSが組み込まれているから」

「それだ!」

「「「???」」」



「いいか今日からお前はここの住人だ、しかしここの住人になったからには働いてもらう自分の食う飯代は自分で稼いでもらう」

「わかっ、た」

「そこでお前の仕事はこれだ」

 チュウは一枚の紙きれをバカロボに見せる

「これはは?」

 ”超高性能歩行式音声ガイド”

「どういうことです?」

 ナナシの問いにチュウは自信ありげに答える

「見たところこいつの目はプロジェクターのレンズのようになっているこれで地図を映すんだ、つまりこうだ」

 一、誰かが行きたい場所をバカロボに言う

 二、バカロボがGPSをつかい場所を調べる

 三、その地図を映し音声案内

「という訳よ」

「お前にしては珍しくいい考えだな」

「だろ!あとは飛べればなぁ」

「どべます、よボク」

「まじでかじゃあお前は今日から”飛行式超高性能音声ガイド バカロボ”だっ!」



さっそくチュウさんはネットにそのことをのせた

「道に迷ったとき電話一本で皆さまの元へ!!」(一回三〇〇円)

 電話するとバカロボ内臓の通信機能に入りそこへ飛んで向かう

又一定距離目標の場所まである場合客をかかえて飛行するサービスを始めた

早い、わかる、便利の三拍子でたちまちバカロボは人気者になった


「いや~今日も儲けてきたねー、バカとは大違いだ」

「悪かったな」

「あっそうだバカ、お前プムギモーとバカロボのごはん忘れんなよ」

 無言で立ち去り二人(一匹と一体が適切か?)のいる台所に行く

今バカの家での仕事はプムギモーのえさやりに加えバカロボの燃料補給を任されていたもちろん自腹である

「ふざけやがって~これならプムギモーのほうがまだかわ…いやそんなかわらんか」

「プムッ‼」

「えっとう、あれ燃料ないぞじゃあこれでいっか」

 といい取り出したのはサラダ油であったそれをバカロボの給油口に注ぐ



「なんなんだ一体?」

 チュウが珍しく困っている

「さっきっからバカロボのクレームがすごいな」

 クレームは次のようなものだった

「道を教えてといったら”ここをぐおーっていってばきゅーて曲がってずざーっていけばすぐだよ”っていわれたのわかるわけないじゃない、文句を言おうとする前に飛び去っていっちゃうしもう最悪よ!」

などといった件が多発していた

「一体なにがあったんだ」

 気を落ち着かせるため台所に飲み物を取りにいくことにした、すると台所に置いてあるおるものに気が付いた

「?サラダ油?どうしてこんなところに」

 考えを一周させたどり着いた答えは

「さーて飯の時間だぞお前ら~」

「バカ貴様かーーー」

「なになぜWHO~!!」



「今日からお前が案内板になってもらうほら燃料のサラダ油だ飲め」

「いや死んじゃう・・・・・」

「バカロボさんこれが人間という生き物ですよく覚えてください」

「人間こわいん、だな」

 ロボットにトラウマを植え付けるということに成功した二人であった

                              つづく


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