第38話 出ちゃったバカロボ マーク2

「バカロボ、お茶」

「ハイ」

「バカロボ、新聞取って」

「ハイ」

「バカロ…」メリッ

「バカバカうるさい」

 突然彼の視界はブラックアウトし、妙なにおいが立ち込める

そう足で顔面を蹴飛ばされ今なお踏みつけられているのだ

「なんだ嫉妬か」

「だれがだ」

 ものすごい否定された

「というかさ」

「「?」」

 エビフライさんが続ける

「一体多くね」

「多いね」

 おもったよりいいリアクションできなかった



「ドウモ、ワタシは、バカロボ36号です」

「36号?」

「はい、となりの、先日からここにきている彼は35号です」

「待てよ、ということは今後も37、38とここに来続けるのか?」

 チュウはお笑いのパターンできりがないことを恐れていた

「いえ、36号の私ができた時点で生産が終了しました」

「ならもうこれ以上はこないということかよかった」

「でどうするんだ」

 バカが本題に切り込む

「これ二体とも飼うのか?俺はいやだぞ」

「よしじゃああれだ、お前ら二人で殺しあえ、勝ったほうを家に置いておく」

 ・・・唐突すぎる



かくしてバカロボ35号とバカロボ36号の決戦が始まった

チュウとバカは実況席に座っていた

「あーあどうしてこんなことに」

「定めだ」

「定めじゃねぇ!おめーが仕掛けたんだろうが」

「定めじゃ」

 よくわからないモードに入っている男をほおっておき戦いの観戦を始める、そして始まりをつげるゴングが鳴った

 ゴーング

「おおっ!!」

 バカが座っていた席から立ちあがった

クロスカウンター 二人の拳が両方の頬に当たったのだ

そのあとは一心攻防、殴れば殴り返す、蹴れば蹴り返す

「拘束用ワイヤー発射」

「同じく発射」

 二人が指五本の先からワイヤーを発射する、動きを止めるためにだしたわけだが、ワイヤーが絡まってワイヤーの動きしか止めることはできなかった

「さて次はどうするアイフルゥ?」

「復活したと思ったらなんだそのテンションうざっ!」

 手の甲からカッターがでてきてワイヤーを断ち切り足から火を放ち飛び始めた×2

「おおっと空中戦かぁ?」

「ほんとどうしたお前」

 35、36が空を飛び始め連続でぶつかり合いを始めた

「すげーなんだかわかんねぇけどすげー」

「うん、すごいね」

 そのとき巨大な爆発がおきた!!

「なんだ!!!」

「爆発した!!」

 爆発現はもちろん二人、様子を見に行くとそこには

固く握手をしていた二人があった

「大丈夫じゃねぇかなんだその握手は!気持ち悪い」

「なに?」

「ほらとっと殺しあえ!ポンコツロボ!ってバカも思ってるぞ」

「思ってねーよ」

「ポンコツ?」

 銀色の体の二人があだんだん赤く変色していった

「バカなんだこいつら、ゆでだこか」

「なんだか今回のオチが見えたような」

 すると二人の腕が弓矢と矢、巨大な棒に変化した

「ゴールドランス!」

「アロースマッシュ!」

「なんか必殺技みたいのがきたーーーーーーー」

 またひとつ巨大な爆発が起きた



「で二人?二機?はどうしたんです?」

「一週間ごとに交代して出てくるそうです」

「です」

 またまたにぎやかになりそうということでお疲れさん

                         つづく

 

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