第25話 授業参観パニック!!?の巻
「なに!?授業参観にでてほしいだぁ~?」
「頷」
「なぁ頼むよ、あんた親代理やろ~」
突然やってきた女子高生二人
一言二言で話をすますのが姉のⅯ、中途半端な関西弁もどきを話すのが妹のS、チュウが仕事で預かっている奴らである
「だからってなんでもかんでもするという訳では」
「じゃああんたらに出してる給料、減らしてもいいんやで」
「人質ならぬ金質か、最近のガキは余計な知識を覚えてからに」
でもここ最近仕事がなく、貯金が少ないことも事実
もしここで減らされてしまったら戦田ヶ原家には大きな打撃となる
「わかったで、お前らのどこの学校なんだ?」
「紙」
「あーはいはいこれを見ろと」
「それじゃあ当日」
こうして台風のように現れ、嵐のように去っていた女二人
「全く、すごい二人組ですね」
「姉妹だからなの一言で片づけられないものがあるなぁ」
そういいながらさっき投げ渡されたお知らせの紙を見る
「えっーと学校名は”桜咲花此の世高校”(さくらさくはなこのよこうこう)か面白い名だ、よしバカ一緒に行くぞ」
「なんで俺まで」
「親は父親母親、二人で1つだろ」
こういう時だけ親みたいなこといいやがってと思いながら強くてかっこいいチュウ様と共に学校に行くことにした
「おい、心の中のセリフねつ造するな。まぁ行くけど」
で
「まさか次の日とはな」
「はいこれスーツ」「いやこれ葬式に着る時のやつじゃ」
確かに色がスーツのものではないその色だった
「いいんだよ、これリバーシブルだから」
「こういうのってそういうのにしていいのかよ」
「さぁな、ほらお前は私服でいいよ」
「目立つだろ」
こうして二人はSM姉妹が待つ高校へと向かう
「なんでもこの学校行きの電車があるらしいぞ」
「随分お金がかかっていることで」
チュウさん達の家から一番近い駅は”約東京駅”ここからおよそ30分ほど乗るとつく”桜咲花此の世高校前”まで向かう
電車は基本学生と教師および関係者のみが乗車することができる鉄道で全15両編成の山手線タイプの列車
「それようの切符もポストに入ってた、多分渡し忘れたのに気がついて入れてってたんだろうな、ほれ」
そういいながらバカに向かって切符を投げる
これもデザインはJRの物のまるパクリのようなデザインであった
「スイカみてえな電子パスじゃないのか、そういうところには金かけてないな」
「知るか、ほら電車が出ちまう、一時間に3本しかこないローカル線らしいからな、余計なことには予算をかけないんだろ」
改札機に切符を入れて電車に乗り込む
「というか今回の話電車でパニックとかでよかったんじゃないか、まだ始まりだし長くなりそうな気がしてきたぞ」
車内は真ん中に通路、両サイドに椅子が2個というタイプのもの又椅子の後ろには新幹線などで見られる机が搭載されており、背もたれはボタン一つで倒せておまけに壁のコンセントでスマホの充電ができるよになっていた
「こりゃ新幹線並みの設備だな、たかだか30分程度の移動なのに」
「この列車始めは大阪のほうから来るみたいだぞ」
「大阪!!!!」
「そう、で京都やら途中の県を止まりながら東京までくるからかなり時間がかかるんだよ、特にこの東京は渋谷とか新宿とかそういう細かいところにも止まるから時間がかかるんだよ。駅にあったパンフレット 全120ページ無料、フリーペーパーにそう書いてあった」
「だからどこに金かけているんだ桜咲花此の世高校は」
そう文句part2をたらしながら席につくと後ろから声が聞こえてきた
「えっー古新聞、古雑誌~古女房はいかがですか~」
「車内販売か、ますます新幹線だな」
新幹線どの遠距離鉄道には車内で弁当や飲み物、お菓子を乗せたカートがやってくることがある。車内販売である
「というか古いものしか売ってないのかよ」
「ええ新聞は3日前のと5前のジャンプは最大2年前のものまでご用意できますが」
「いや、いらんというか新しいやつを売れよ」
「お客様知らないんですか?今の時代古い物のほうが求められているし、そちらのもののほうがプレミアがついて高くなったりするんですよ」
「いや雑誌はともかく新聞はないだろ、ほーんとよくやかんないなこの学校は」
「もういいですか」
バカが手払いで返事をするとカートのお姉さんは去っていった
「えっ~古時計に古野菜、不意池や蛙飛び込む池の音はいかがですか~」
「いや最後のは無理があるだろ」
『次は”桜咲花此の世高校前”で~す、降り口は左側』
「もうつくのか」
「疲れのせいか時間の流れが速かったな」
「ほら降りるぞさすがにこのシーンを持たすのは作者の語彙力では無理だ」
「そうですね、最近も”疲れてるのかただ眠いのかわかんねーけどとにかくやる気が出ないとかほざいてましたしね」
「そうだ、こうやって自虐ネタでしか間を埋めることができないのだ」
大きなお世話をしゃべりながら電車を、改札をあとにする
「ほんとに前だな」
駅を出た瞬間現れたのは巨大な門
ジョースターさんの身長が小さく見えるほどの大きな門にまもられたその白き城 ”桜咲花此の世高校”はそこにあった
「すげぇ学校だ」
「島根より大きいですね」
するとチュウはあることを思い出し懐をさぐる
「どうした」
「なんでもここに入るにはそれようのバッチが必要とかで、たしか門の前に数秒立っているだけでも捕まるとかで」
しかし時遅し、突然地面からパトランプが現れけたたましいサイレンを鳴らしはじめた
「しまった遅かったか!!」
さらに最悪なことに眼の前で恐ろしい光景がおきていたのだ
「チュウあのでかい門なんか傾いてないか!?」
「傾いてというか俺達に迫ってきている!倒れてきているんだ!!」
門が巨大な檻となりチュウらに倒れてきたのだ
「あっダメだ」
その瞬間門は完全に倒れ100を超える警備員に包囲された
「くっ!オレッチ達をどうする気でありんす」
「ふん、感情を読み取られないためにかホントにそうなのか知らないが訳のわからないしゃべりかたをし始めたぞ」
「まぁ無駄だ、この学校には嘘発券機から爪と指の間に針を五本指同時に入れる拷問器具までそろっている。なにをしても無駄さ」
「本当にここ学校か?やのつく職業とかペリカを扱っている会社じゃないのか」
あのあと目を覚ますと二人は手には手錠、足には足かせとまるでアルカトラズにでも入れられたようであった
「着いたぞ、理事長室だ」
ドアが自動で開き二人を挟んでいた警備員らしき男たちは去っていった
「入れってことか」
「というか俺達授業参観にきたんだよな」
己の使命を再確認して長い通路を進む
「そうだとも、とっと誤解を解いてSMの教室に向かうぞ、二人は同じクラスらしいから探す手間もそんなにかからないはずだ」
「おっゴールが見えてきた」
また現れたドアの前に立つと再びドアが自動で開く、そこには長身の女が一人腕を組んで立っていた
「お待ちしておりました、お二人がこの学園に侵入しようとしていたけど侵入できなかったおまぬけな侵入者もどきですわね」
「ひどい言われよう、というか勘違いだ」
「オダマリなさい!ここの関係者及び保護者ならばここのバッチをつけているはず、しかしあなた方はつけていなかった」
「だからつけ忘れてつけようとしていたんだって」
「でもあなた方の持ち物を検査しましたがありませんでしたわよ」
「そりぁあれだ家に忘れたんだ」
「で、今度は落としたとかいいだす気ですか、これだから犯罪者は」
悪い状況を打破するべくバカが発言する
「本当なんだって!生徒のS、Mって姉妹に連絡をとってくれ」
「そんな少年Aのような方うちの学校にはいませんわよ」
「バカ、S、Mはあいつらがそう呼んでほしいといっていたあだ名みたいなものだ。あとあいつらの本名は知らない」
「じゃあれだ、依頼を受けたときの両親の苗字は」
「んなもん忘れた」
「肝心なときにもう~」
「なにをごちゃごちゃと、さぁここに侵入しようとした目的はなんですかことと場合によっちゃここで屍になってもらう覚悟くらい」
「本当にここは学校なのか?」
「当たり前です。私達は大切な息子娘さんを預かるという義務があります、だからこそあのような完璧な警備を用意したのです」
扇子を開きながら熱弁する理事長、しかしチュウの表情は険しい物となっていた
「なにが完璧だ、全然完璧じゃないぞ!!」
「なっ!なにを証拠にっ!!!」
「あんなでかい門が倒れてくるんだぞ!不審者だけでなく周りの生徒までまきこんじまうじゃねーか」
「!!確かに・・・・・いままであのシステム作動しなかったから気がつきませんでしたわ」
「おいおい」
「なるほど改善のよちがあると、この不祥事あなた達を開放するという形でチャラにしていただけませんか?」
「都合のいい女だ、いいぜその代わりそのバカでかいモニター借りるぜ」
理事長の後ろには巨大なモニターがありそこのは各階の廊下や教室内部
はたまたトイレまでもが映っていた
「おそらく監視カメラが各所に設置されているんだろ、でもトイレにまでつけるのはどうかと思うぜ。あ~え~いたいたバカ!2階の101教室だ」
「あらもしかして本当に保護者のかたで?」
「「だから最初っからそう言っているだろ」」((代理だけど))
「そうでしたか、あっ申し遅れました私し理事長を務めております
桜枝爛漫華(さくらえだ らんまんか)と申します」
「名前なんかどうでもいいよ、いくぞバカ」
そういうと急いでSM姉妹のいる教室に向かった、手錠足枷を付けたままで…
「ここじゃ!」
「入るぞ!失礼します」
勢いよくドアを開ける
「いやすいません、もろもろの事情で遅れちゃって」
理由を説明するも先生、生徒、保護者みな無言だった
そしてある一点だけをみつめていた
手錠のかかった手を
「きゃ~脱獄者よ~」
そう先生が叫ぶと、生徒の一人が机の中から赤いボタンを取り出し押したするとサイレンが
「バカ、嫌な予感がするぞ」
「うん、俺も」
その予感頼りに急いで教室から廊下に飛び出すも一足遅し、二たび警備員に囲まれ捕まってしまった
「あら?またきたんですか?」
「やかましいさっさとこれ2つを外せ!!」
このあと手錠足枷を外してもらうもチャイムが鳴り、授業参観の時間は終了した。本日不幸なりて。
つづく
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