第19話 クッキングバカ

「という訳でバカ君、君には料理を覚えてもらいます」

「はい、嫌です」

 そんな会話から今回の物語が始まる

「知ってのとおり家は緊急事態です」

「はい、知りません」

 そんな会話から

「エビフライさんはエビフライしか作れない、ナナシはまず飯の文字を知らない、俺は作りたくない。よってお前だ」

「はい、意味が分からない」

 始まる

「はい、セットオープン」

 指を鳴らすと壁が回転し、キッチンセットが現れる

「これもお前の神拳か?」

「いや、臨時収入があってな、あっこれ返す」

 そういってなにかを投げてバカに返す

「ん?ありがとってこれ俺の財布!あー中身がなーい」

「さぁて始まりましたどっちが料理でショー、司会は私、北大宮ジェイミーがお贈りいたします」

「無視すんなー」

 そんな会話から今回の物語が始まる


「という訳で今週の講師のせんせーでーす」

「元天才塾お料理コースのファーザーです、よろしく」

「先週に引き続きまた身長のでかい奴が」

 しかし今度のはがたいもいいし、顎髭もすごい

「よし、ばしばし教えるぞい」

「キャラ決まってないのかよ」

「結構急きょだったからさぁ、そこは勘弁してよ」

 ゴキリゴトウ 指を鳴らすファーザー

「では始めるぞ、まずは決闘からだ」

「はっ!?」

「運動することも料理の道の一つ、では始めるぞ」

 10分後

「し、しぬかと思った」

「弱いなお前、それじゃあ旨い料理は作れないぞ」

 絶対そんな訳ないと思うバカ

「では始めるぞ、石鹸で手を洗え」

「そこはまともなんだな」

「当たり前だ、料理は衛生が大切だ」

 今更まともなことを言われると腹が立つ

「今日のメニューはこれ、カレーだ」

「まともだ」

「カレーは料理の基本中の基本、これがうまく作れなきゃ話にならん」

「まともだ」

 さらに話を続ける

「料理の材料は自分で取ってきてもらう」

「まと、もじゃなかった」

「必要なしゅっくざいは私の背中に書いてあるめもれ!」

 そういうとは男はコック服を脱ぎ背中を見せつけてきた

「なになに」

    モメ

・人面ニンジン

・やばいジャガイモ

・たまたまネギ

・西遊記カレールー(甘口)

・なべ(2980円)

・お玉(竜の置物がついてくるやつ)

・その他

「これ、料理器具も準備するのか!!」

「あたりまえだここはキッチンだけだ、さぁ行け」

「というか絶対みつから」バタン

 追い出された

 

  それから3時間後

「ただいま」

「やっと来たか、美味しんぼが20冊も読み終わってしまったぞ」

「暇ですね」

「旨い料理を作るにはイメージが必要なのだ、で手に入れてきたな」

「まぁはい」

「それを捨てろ」

「ひ、ひどい」

 バカの悲しみはやがて怒りにと変わろうとしていた

その時チャイムが鳴った

「?ちょっと行ってくる」

 チュウが玄関のドアを開けるとそこには

「いや道路が混んでて遅れました元天才塾料理コースの味野 元です(本当は寝坊して遅れたんだけど)」

「えっじゃああいつ誰?」

「あーあいつ最近料理教えるとか言って訳のかわからないことをさせる変質者だよ!!」


「バカ、そいつ半殺しにしていいぞ」

 その瞬間バカはファーザーにキャメルクラッチをくらわせていた

「お前もだ!友達の見た目と名前くらい覚えておけーーーー」



この日バカの怒りは抑えられずチュウ&ファーザーの謝罪5セット+高級アイス50個で許してもらえた(料金は1:9の割り勘)

                            つづく











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