第13話 プムギモーのいる日常

「で本当に飼うのね」

「あたぼうよ」

 プムギモーは(正確にはプムギモーの入っているかご)食卓の近くにある棚上に置かれることになった

「それよりあれだ飯、ごはん」

「あいよ、ったく」

 バカが買ってきた肉をそのままかごに入れる

「切ったり焼いたりしなくていいのか?」

「そのまま食べるんだよ、しかも自分でちぎるんだよ」

「ほー」

 見てみると小さい手を使って肉をちぎり、口に運んでいた

「かわええーーやろ」

「いや全然」

 バカの意見は変わらない 今も昔(今日の午前)も

「まったく金のかかる生物…だよなうん、生物だぜ」

 しかし今でもわからないことだらけである

「というよりもわかりたくない」

「なにか言ったか」

 つい心の声がでる、こうしてこの生物がいる日常を始まった



「見ろバカよ、プムギモーが寝てるぞ」

「あっそ」


「バカさんバカさん、ほらプムギモーが」

「あーはいはい」


「おい見ろよバカこの俺を」

「消えろ」


「おーバカ200年ぶりだなぁおい」

「誰だよお前」

 バカはずっーと心開くことはなかった。次の日もその次の日も

一週二週とすぎ…バカは決意する

「よしあいつを逃がそう」

 別に輪に入れないから逃がすのではない、食費がやばい

よーするに金である。

実行日は今日の夜、誰もが寝静まった時その時がプムギモーの最後だ



  いつもならここで次回に続くところだがさすがに3回続けるのはやりすぎなのでこのまま続ける


夜・食堂

「ここだここだ、プムギモーみてんん?なにかに当たった」

 当たったところを見ると紐が張られておりそれに当たったらしい

その紐の先をみると手りゅう弾があった=爆発

「げげっ」

 すぐさまにげるするとまた別の物にあたるすると前から竹の先端が集まった球体がこちらに向かってきた

「うおっ!!」

 それをよけるとまたまたなにかに当たる

「今度はなんだ煙幕!?いや催涙ガスだ!ねっ眠くなって」

 すると頭にしないがぶつけられる

「いたぁい」

「貴様か泥棒は!んバカか貴様なにしてる」

「なにバカか、紛らわしい」

「というかさっき爆発して吹っ飛んだんじゃ」

「周りをよくみろ、どこがぶっ飛んでるんだ」

「た、たしかに」

「さっきの爆弾はにせものだ、他のトラップにかからせるための罠、おとりだ」

 するとプムギモーが鳴き声が聞こえる

「ん、なんだプムギモー」

(まさかあいつ、いやしゃべれる訳ないか)

「よしコレを使って聞いてみるか」

 そう言うとチュウはポケットから機械を一台取り出した

「ボイス変換ジャー こいつを使うといろんな生き物の声を人語に変換できるのじゃー すごいじゃろ、設定をプムギモー語に合わせてな」

 プムギモー語ってなんだよと全員が心の中で突っ込む

それを無視して言葉を設定してボイス変換ジャーをプムギモーにあてる

「えっーとなにな…おいバカこれはどういうことだ」

 チュウが機械をこちら側、みんなのほうに向ける。機械はいたってシンプルで十字キーと画面があるだけ。てっぺんにはガラケーについてたアンテナみたいのがついているどうやらそれで言葉を入れて変換するらしい

そして向けられた画面には

『バカ ガ ボクヲ コロソウトシ タ。 ヒデアブロウ ト シタ』

 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。

 全員の冷たい視線がバカに向く

「いやいやいやいやそこまで、そこまでしようとは」

「サイテー」

「ゴミだな」

「くずめ」

「さてどうおとしまえつけてもらおうか」

「いやお前ら俺より付き合いの短いこいつのことを信用」

「する」×4  満場一致

「えーというかだからその名前も出てこない奴は誰なんだー新キャラなのかー」

「遺言はそれでいいな  死ね」

     その日バカの断末魔が東京の空に響いた


                             続く






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