第11話 新居勧めます!!
「お願いします!一緒に家を探してください!!」
「おねがいします!!」
今日の依頼人は二人
いつぞやのあかさたーなとまみぬめよーこ(結婚したがお互いの苗字は統一せずそのままにすることにしたという)
なんでも家を探しているらしい
「だからなんで俺らなんだよ」
「あんたのような無茶苦茶な人ならきっと素敵な家を紹介してくれるとおもって」
「どーいう理論やねん!!」
「まぁいいじゃないですか紹介しておげなさいよ」
「そうだぞ」
「お前らな~」
ナナシ、エビフライにどやされストレスをためる
「ん、まてよたしか」
そういうとチュウはスマホを取り出しある人物に電話をかけた
「もうすもうす俺だ俺俺、そーだよ俺俺」
「なんだ急に詐欺でも始めたのか?」「さぁ?」
「そーそうわかったOK」 ピッ
それからチュウは二人と寝ていたバカを叩き(文字通り)起こし連れ出した。そして彼らがむかった先は
「ここだ」
そこは商店街からかなり離れた位置にある店だった
『おちゃらかふどーさん』
「この店ですか」
「おうよ入るぞ」
今時自動ではないドアをガラガラと開ける
「おおー来たか」
「紹介しよう元天才塾住宅情報コースの有田 上田だ」
店の中でスタンバっていた男 七三分けのインチキくさい奴
そしてなにより天才塾というワード
「おい天才塾って」
「ああでも大丈夫だ、天才塾すべての人間が俺を恨んでいるわけではない、ちゃーんと協力してくれる奴もいるのさ」
「どもです」
「彼が物件を教えてくれる」
「おねがいします」
「よろしくです」
「えーハイハイではこちらにおかけになって下さい」
上田がソファーに案内する
「って三人しか座れーじゃねぇか」
「じゃあ立ってろ!」
不条理にも棒立ちになるバカ
「えーお二人のご条件をのんだ物件は海が見える、周りが明るい、安い」
「全部そろったのはありませんでしたが近いものはいくつか」
「まじですか」
「まじです、まぞです」
「なぜ性癖をばらした」
「とりあえず、見に行ってみますか。わたしは写真は資料だけで判断させるインチキ不動産ではありませんから」
「ここです」
「最初は海が見えるですか…」
「たしかに見えるけどねぇ」
「海の家って」
そう彼が紹介したのは海の家だった。海の砂浜に立っているうきわやボート、水着の着替えはたややきそばかき氷といったご飯ものも充実しているハウスである
「ついこの海岸がクラゲの大量発生で人が近寄らなくなりましてな、この海の家の売り渡された訳ですよ」
「くらげの見える海、しかも泳げないか」
「なにかご不満でも?ちゃんと海は見えますがただ人が近寄らなくなったので回りが明るくはありませんが、日は夏は常に照っているので物理的には明るいですし、安いですよ」
「こんだけぼろけりゃなぁ」
「ぼろじゃなくて味があるんです」
看板は傾き、柱は所々かけ、中は染みだらけ
「リフォーム代の方がかかりそう」
「住めないことはないですよ」
「家探してるで海の家だもんな」
「”家”ですから」
「「別にします」」
次に行くことになった
「まわりが明るい、物理的じゃなく人間関係的に」
「うん、明るい理由がわかった気がします」
「私も」
次に紹介されたのは一戸建て確かに普通の家だがその隣は
「ヤクザの家か」
「といっても魔抜祁組という三人組の弱小組ですよ」
「でもなぁ」
「巻き込まれないために平和を演じている訳か、暗く明るい理由だな」
「これじゃ次も期待できんな」
「最後は安いでございましたね」
「回りは暖かい以前、海など見える訳ない、でも安い」
「地下だから」
最後に紹介されたのは不動産屋の下
マンホールを30分ほど降りたところにあった
「知ってますか?土地は地下も入るんですよ」
「だから土地代が安いか」
「でも上り下りが大変」
「でもガスとか水道も通ってますよ、それに」
上田は壁にあったボタンを押す、すると秘密の通路がでてきた
「なんだこれ」
「この先は地下鉄のホームつながっています、ただで乗れますよ」
「乗る時はただかもしれないが降りるときどうするんだよ」
「あ。考えてませんでした」
「とってつけた感がすごい」
「もしかしてお前わざとやってる?」
「ええ、マゾですから」
「やってることはサドだぞ」
「いいや怒られるためにやってるのですがみなさんはそういうかんじではなくでざんねんです」
「「「「はぁ」」」」
全員の深いため息が地下にこだまする
「なんかすまんな、いろいろと」
「いえ、大丈夫ですありがとうございました」
あの後自宅に戻りチュウは二人の見送りをしていた
「しかしまぁいい物件なんてなかなかみつからないもんですよ」
「そうですね、江戸時代とかまでに戻らないといい土地なんて」
するとチュウがなにか思いついた顔をする
「じゃいくか江戸時代」
チュウ自宅の倉庫
「あったあったタイムマシーン」
「これもあなたが?」
「そうひまだから作った」
それは棺桶を二つ重ねたようなタイムマシーンだった
ドラえもん型というよりキテレツ型だな、さぁ行くぞ乗れ」
二人が乗った瞬間マシンは起動した
「ついたぞこの辺でいいか」
そこはなにもない土地だった
「自分流神拳奥義 YOU建てちゃいなーYO」
そういうとチュウは腕を伸ばし指を重ねたするとその重ねた指の間から
黄色い光線が出てきた、その着地点に一戸建てが完成した
「これでいいか?」
「おおありがとうございます」
「ありがとうございます」
「いいってことよあとこれとりあえず一か月分の食料、あとは頑張れ」
「なにからなにまでありがとうございます」
「じゃあな」
そういうとチュウはタイムマシーンにのり去っていった
「いやーまさかそんなオチになるとはなぁ、なぁバカってあ・・・れ」
そう気づいていた人は気づいてきたかもしれないがバカがいないのだ
「そーいや上田と別れたときからいないような、たしかあいつバカを連れてくれば物件教えてくれるっていってたから連れてったんだっけ」
「まっダイジョブだろう、なんか実験に使いたいとか言われてOKだしたような記憶もあるけど…
上田方面
「あのチュウと共にいられるとは大した耐久力なのだろうぜひうちのモデルハウスの実験に付き合ってくれ」
「だからって全災害体験ハウスなんで不謹慎すぎるもん売れるわけねーだろ、実験の必要性はなーーーーい」
「ではスタート」
でも終わる
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