第8話 天才塾

この世には宿命というのがある。今回はそんな宿命、というよりも腐れ縁のお話し・・・。

「今日は平和だなー」

 このセリフが命とり次の瞬間。

「頼もう!と、言ってももう入っているがな」

 そう、そのセリフは寝転んで新聞を読んでいたチュウの上からしていたのだ、といっても天井にいた訳ではなく頭近くで立っていただけなのだが。

「誰だ」

「ムムム、忘れたのかよく見ろ」

 そういうと髭ずらの男は顔を近づけてきた。

「気持ちわりーな離れろ、というか起きるからまて」

「なんです?お客さんですか」

「いいえ、客ではなく暗殺者です」

「ふーん、暗殺者!!」

 関わりたくなくてずーーーーーっと黙っていた男、バカがようやく口を開く、それと同時にチュウは男のことを思いだす。

「思い出した!きみは馬鹿田大学 ナメクジ解剖研究会のなめたくんじゃないかいやいや12年ぶりか」

「そうそうってちがーう!誰だなめたって!」

「おおノリツッコミ」

「俺は元天才塾の暗殺者コースの榎本だ」

「ああいたような?」

「むかつく態度だ、まだシラを切るつもりかっ!」

「それより天才塾?チュウ、なんだそれ」

 ここはナレーターである私が説明しよう天才塾とは!!

 何十年か前チュウがまだ両親と一緒に暮らしていたころ仕事が忙しい2人は小さかったチュウを預ける場といてチュウの遊び相手となる人物を何人か集め一つの施設を作ったそれが元祖天才塾である。

遊びのエキスパートらと共に何日か過ごしたチュウはある日様々な人物を育成する施設をここに作れないかと考えエキスパートらにみずから考え出したカリキュラムを教え教師として立たせることにした。

そして天才塾が完成した。その名の通りさまざまな天才を育成するとして宣伝したここはたちまち受講者が増えここをチュウは気に入ったが、

次第に天才が生まれすぎることにより世界のバランスが崩れることを恐れ開校3日目で塾を爆破した。

「この上の文を見ろ」

「フムフム・・・・爆破って中に人がいるのにか?」

「そうだといっても人が死ぬ量じゃなかったはず」

 言葉を濁す屑。

「そりゃ復讐しに来るはずだ!!」

「違う!それもあるが本当の理由はそれじゃない!そうか今聞いている限り、貴様は爆発したあとを知らぬのだな、よし教えてやろう」

男、榎本は語りだす、あの日のあとの出来事を・・・。

 天才塾の生徒が謎の爆発に包まれた、そのせいだ。そのせいで皆は中途半端な天才いや変態になってしまったのだ。

私もあのまま突き進んでいれば立派な暗殺者になれたもののいまではただのランボーのコスプレ好きになってしまったのだ。

「それランボーのコスプレだったんだ」

「てか天才塾のほとんどのやつらは裏方の仕事をやってると聞いたが」

「裏方ってなんです?」

「漫画でさなんでこのシーン人が来ないんだよとかこんなことあるわけないだろってシーンあるだろあれを実行する仕事」

「あのシーンの裏側にはそんな秘密が…」

 榎本が話を再開する。

「ほとんどの奴らはな、しかし!一部の奴らは夢をあきらめきれずその夢に向かったその結果がこれだ」

「いやそれはお前のせいなんじゃ」

「黙れ、全部お前が悪い。暗殺の力見せてやる」

 そういうと男はどこからかナイフを2本取り出した。

「THE・ナイフ拳!!!受けてみよ」

「ならばこちらも人間武器バカくんの出番だ!」

「はっ!!?」

 ナイフとバカが激突す・・・る前に決着した。チュウが奴の顔面に

パンチしたのだ、チュウの腕は伸びていた。

「これぞ自分流神拳奥義 ロングパンチ」

「卑怯な、その男使ってないし・・・」

 そういいながら倒れるのであった。

「これから毎回こいつらくるのかな」

「2話に一回くらいにしてほしいですね」

「そんなにくるのかこんなのが・…ん?そういえばエビフライさんは?」

                             つづく

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