第2話 出会い
「暇だぁー、なぁんにもない、暇だよ~」
バカが情報屋兼なんでも屋というよくわからない仕事についてから一週間が経過したのだが、あれから誰もこない、それゆえに、暇。
「というかお前、きはじめたの2日前くらいからだろ、おまけにお前1日目ン時は5分くらいで帰っただろ」
「そりゃあんな出会いじゃ忘れたくなりますよ」
「お茶です」
話の流れを無視してナナシがお茶を出してくれる。
「ありがと・・・・・まずっ!!ってなんでそんな目で見てんだよ、確かに本人がいる前でまずいって言ったのは失礼だとは」
「違う違う。お前よくそんな色のお茶を飲もうなんて思ったな」
「えっ!?色っていったってふつうの・・・」
それは普通とはいいがたい色だった。いうなればその色は毒虫の体液のような紫色をしていた。
「なななななななんじゃこりゃ!!」
「なぁ?だからだ。おーいナナシー!!今日はなにでこのお茶を生成したんだ?」
「生成ってお前」
台所へと向かっている途中のナナシに向かってチュウが聞く。
「今回のは自身作なんですよー、接着剤とビタミンCとそれから」
「もういい言わなくて!知らぬが仏とはまさにこのこと!!それより聞きたいことがあったんだ」
「なんだ俺のスリーサイズか?それともナナシのほうのなにかか?」
「後者、ナナシさんの方にだ」
「私になんの御用でしょうか?」「うぉ」
さっきまで台所にいたはずのナナシが気がつくと隣にいた
「あのですね、ナナシさんはくのいち…すなわち忍者さんかなにかで?」
「はいそうですくのいちさんです」
「あっさりですね。じゃあなんでこの男と一緒に」
「聞きますか?長くなりますよ」
「聞きたいです。二人がなぜ出会いここにいるのかを」
ナナシは一回大きく息を吸い込むと背筋を伸ばし語り始めた。
「私がいまここにいるのはある指令を受けたからです、すべてはXX年前」
「そこは伏せるんだ」
・
~~~~~~~~~~XX年前とある村にて~~~~~~~~~~
『私はあの日、村の忍者くのいちたちに指令を出す長老、町で言う所の町内会長に呼ばれました』
『町内会長っていうとすごい親近感わくな』
「ナナシよ今回来てもらったのは他でもない、この男を始末してほしい」
そういうと長老は懐から一枚の人相描きを取り出した。
『写真じゃないんだ、忍者界はハイテク化が進んでないのか』
『ありますよ、ただだれも使いこなせないんです』
『あっ、そうなんだ。続けて下さい』
ナナシはそれを受け取ると一目見ると懐にしまい話をする。
「今の男は何を?」
「なにをしたではなくこれからするのじゃ、彼はこれからこの世界に大きな厄災をもたらす、我々はこの男を全力で止めなくてはならないその男の名は」
「戦田ヶ原チュウ」
こうして私はチュウをこの世から消すため、彼がいるこの町へとやってきた。調査の末彼が住んでいる場所と大まかなスケジュールがわかった
私は彼が病院にいくことを知り、そこで暗殺を行うことにした。
まず下準備としてそこの医院長を拉致監禁山奥の小屋の柱にくくりつけた
『ちなみにマンションじゃないのは現場だとわかりやす』
『そういうワンポイントアドバイスみたいのいらないです』
そして結構の日私は他の医師たちに特別なお客様が来るのでその人物がきたらここにお呼びするようにと頼んだ。あとは彼を持病に見せかけて殺すたったそれでけ、それだけのお仕事だった。
「あのー?ここに行ってきてくれって言われたんで来たんですけど」
来た!!いやまだ入ってきてはいない、入ってきてから隙をみて殺すのだ。
「どうぞおはいりください」
(彼が戦田ヶ原チュウ・・・)
「今日は・・・・・・」
(なぜだろうか隙がない、こちらを警戒して)
「あんたさぁ、あんたここの人じゃあないだろ、臭いとかオーラとかが全然違うんだよ」
「なんだかバレている気はしましたよ、それではし」
「やめな、あんたじゃあは俺を殺せない、あんたは人の死をしりすぎた」
「何を言って・・・」
「でもいいよ、こいよ、いつでも。いつどんな時殺しに来てもいいが絶対俺は死なない。そして俺があんたに別の生き方を教えてやる、じゃあな」
気がつくと私は固まり、その場にただ立っていた
「私の別の生き方」
多分私は知りたかったんだと思う。彼のいう別の生き方ってやつを。
・
「で、まもなくしてこいつがうちに住み始めたってわけ」
なんだろうか不思議な関係だ、ただ。
「ん?まーたクナイが天井から落ちてきたぞ、あぶねーなぁ」
「ほんと、危ないですよねぇ」
「ナナシさん、まだチュウの命狙っているんじゃ・・・・・」
気がつくと彼は二人のことを呼び捨てにしているのであった。
つづく
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