黒網タイツみちみち隊

第1話東京の黒網タイツ

　今日恋愛をする若者は減っていると聞く。

僕の経験上それはあながち間違っちゃいないのかもしれない。

だからなんだと言われたら話はそれまでだが、なにせ僕は恋をしたことがない

恋をしたことがないクソ童貞が何をほざくか、とも言われたらそれもまた話はそれまでだ、つまり僕が何を言いたいのか。

つまるところ僕は黒網タイツが好きだということだ。

　僕の名前は「孫ロビンソン」東京に暮らすフリーターです。彼女いない歴＝年齢

なんて流石にそんな人生は送っていない彼女はいたことはある、ではなぜさっき恋をしたことがないと言ったのか？それは簡単な理由だよ。

僕が黒網タイツが好きだから。

　バイトの時間も近ずいてきたしそろそろ準備をしようかな。このバイトもかれこれ４年つづけてる。バイト先は御察しの通り黒網タイツ専門店だ。

週５で黒網タイツを見ている僕にとっては黒網タイツなんてちっとも珍しくもなんともない、それどころかこの黒網タイツに苛立ちさえ覚えてくる、ではここで問題

なぜ、そんな僕がこの黒網タイツ専門店をやめないのか？

正解は

「さっきっから何をずっと一人でブツブツしゃべってんだ孫！集中しろ大事な試合の最中なんだぞ！！」

このひとは・・？

あっ！！！そうだ僕は今黒網タイツ綱引き全国大会決勝の途中だったじゃないか！