29話 あたり棒はソーダ味
選挙まであと5日。
裏派閥が風紀委員会によって検挙された。
舵を取ったのは風紀委員会。ただし吹坂双子ではなく武闘派の杜若であった。杜若に同行していたのは陸上部部長の湘南、柔道部部長の
なぜなら、湘南や林は裏派閥の会員であったし、なにせ検挙されたのは生徒会長の安倍晴香と、裏派閥の副管理人の
確実に会長が決まるまでの数日間は機能が麻痺するだろう。これが誰かの戦略ならば、恐ろしく残酷だ。いいや、誰かなんて誤魔化す意味はないのかもしれない。
「タマ、辰巳がいないと寂しいんじゃないの」
背中にすがってアイスを食べる千春さんは呑気だ。
「わかってるんですか。まだあなたは多数の票を獲得できてない」
「わかってるよ、このままじゃ勝てない」
立ち上がった千春さんは笑顔でいった
「あたりを引き換えるついでに票集めにいきますかね。」
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます