幕間 七節と辰巳


私達は元々3組の人間だった。たまたま寮の棟も同じ、席も近い、という共通点があれば仲良くなるのに時間はかからなかった。


――✽+†+✽――


時は戻り、安倍真理が飛び出していった後。その場に残った2人の間には珍しく沈黙が続いていた。

「七節、ごめん。あの時僕がちゃんとお姉ちゃんの計画を止められなかったから。」

を忘れる程、ガタガタと震えている辰巳に近づいてブランケットをかける。

それから隣に座ってぽんぽんと背中を撫でる。

「辰巳、大丈夫だよ。きっと計画を考えた人間は別だよ。私は千春さんに謝るから、辰巳はなにも考えないでいいよ。」

「本当に……?前みたいに勝手に一人にならない?」

「私の親友をおいてなんて行かないよ」

「ありがとう!」

急に飛びつく辰巳に私は驚くと共に苦笑いをした



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