黒い!

決して肌が黒いとか服が黒いとか、そう云った事では無くて。まるで影のように頭のてっぺんからつま先まで真っ黒なのだ。


……影?

私はふと、その真っ黒いモノの足下に目を向けた。

本来影が映っているはずのその場所で、金髪の男が喚き叫んでいた。


「影も下克上する時代なのか」、と呑気に笑う私の影が、ニヤッと笑った。

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由無し事、戯れ言 27時 @ylgek

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