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カーテン越しに外を見たが、まだ真っ暗だ。
日が昇っているようには見えない。
「人間の時間としては早いかもしれないけど、ジャキマにはそんなこと関係ないわ」
「えっ」
「来たわよ。団体で」
そう言うと神楽は外に出た。
円羅も寝巻きのまま後に続いた。
フレイルをしっかりと手にとって。
外に出ると先にある神社の木々に、いくつも何かがつかまっていた。
が、暗くてよくは見えない。
星の瞬きだけでは光量が足りないのだ。
円羅がそれにかまわず前に出ようとすると、神楽が言った。
「あなたは灯りを点けて、玄関のところにいなさい」
なるほど。円羅は思った。
玄関のところにいれば、左右や後ろを気にせずに前だけに集中できる。
そして玄関の灯りで円羅の前に何かが現れれば目で見ることが出来るはずだ。
神楽はそのまま闇の中に入って行った。
円羅は下がって、玄関の灯りを点けた。
最初は何もいなかったが、不意に何かが灯りの中に飛び込んで来た。
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