「こいつらのことよ」


「ジャキマとは、いったい?」


「悪魔、妖怪、幻獣、邪神。なんとでも思えばいいわ。つまり、そう言う類のものよ」


「こいつらいったい、何処から?」


「異世界、異次元、なんなら宇宙。適当なところを考えておけばいいわ。つまり、この世の外から来たのよ」


「で、あんたはいったい何者だ?」


「私は神楽(かぐら)」


「かぐら?」


「そう。ここでは神楽よ」


「ここでは?」


「質問が多いわね。気持ちはわかるけど。今の日本では、私は神楽よ」


「今の日本とは?」


「言葉の通りよ。昔は別の場所にいたというわけね」


「……」


「とりあえず。こいつらをなんとかしないとね」


神楽がトカゲ人間に右手を突き出した。


すると化け物が瞬時に紫色の炎に包まれた。


その炎が消えたかと思うと、化け物も跡形も無く消えうせていた。


神楽はでかい怪物にも同様のことをし、その肉体を消し去った。

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