if-1『バレンタイン特別短編』

 その日。夏休みもそろそろ終わりが近づこうかという頃。

 久々にほのか屋のシフトに入っていた俺は、ふとしたひと言に足を止める。


「やっぱ真矢まやさんって格好いいよね」

「あ、葵もそう思う?」


 客として訪れてくれているさなかとあおいが――今日はふたりで遊んでいたらしい――そんなことを話していたのだ。

 今日は真矢さんがシフトに入っていない。とはいえ、まあ常連と言ってもいいくらいの頻度で来てくれるふたりだから当然、真矢さんとは既知の間柄だ。

 そういえば以前、真矢さんの新作試作会にも来てくれたことがあったなあ、と。そんなことを思い出す。


「スマートだし、美人さんだしねえ。それに料理もできるとか、割と弱点ないよねえ」


 憧れを滲ませるように呟いたのはさなかだ。

 うん、その気持ちはわかる。なにせ《格好いい》という表現の似合うお方だ。サバサバとした姐御肌の真矢さんは、俺にとっても尊敬できる先達だから。

 男の俺からだけでなく、それは女子の目線から見ても同じらしかった。


「大学生だっけ? やっぱりモテるんだろうなあ……ていうか彼氏とか普通にいそう」

「なんか、ちょっと憧れちゃうな、わたし。結構理想的かも」

「……いや、さなかにアレは無理だよ」

「なんでっ!? なんでいきなり否定してきたのっ!?」


 相変わらず翻弄されているさなかさんは、ずっとそのままのあなたでいてください、として。

 ちょっと面白い話をしているなあ、と思った俺は、仕事がてら席に近づいた。今日はそこまで忙しくないし、まあ、これくらいはいいってことで。


「なんの話?」


 そう訊ねた俺に、こちらをちら、と見上げた葵が小さく笑って言う。


「んー。未那の周りには美人が多いよねって話」

「それは自分も含めてか?」

「お? なにさなにさ、持ち上げるねえ。なるほど悪い気はしない」


 からかわれそうな雰囲気に、先手を打っただけだけれど。

 だが確かに、何も嘘で言ったつもりはない。一般的に言って葵はモテるほうの女子だろう。

 それは正面に座るさなかも同じこと。そう考えれば、確かに周囲は恵まれていた。


「でも確かに。瑠璃るりさんや望海のぞみさんもそうだし」

「まあ断トツは秋良あきらだけど。アレはもう何かが違うよね……いろんな意味で」


 俺の旧友さんはいったいなんだと思われているのだろう。

 ちょっと不憫になってくる気もしたし、なんだか自業自得な気もする。そしてどうだったところで本人はさっぱり気にしないだろうと確信してもいたため、結論としてはどちらも同じ。


「何、どしたの。なんの話、それ?」


 ちょうど客のひとりが清算を終えて出ていった。レジのほうから「ありがとうございましたー」「ご馳走様ですー」という声が聞こえる。

 夕方前の微妙な時間。おやつを食べにきている客も、残るは葵とさなかだけ。


「や。さなかがね――」

「ちょ!? 待ってよ、葵!? 裏切る気!?」

「――いい女になりたい、とか言い始めてさー」

「裏切ったなー!?」

「裏切るも何もないでしょ別に。言うななんて言われてないよ」

「ううぅ……」


 恥ずかしそうに呻くさなか。葵はそれを意に介した様子もなく、あっさり流してしまっている。

 実際問題、今さらこの程度でさなかが恥ずかしがる意味も確かにわからない。

 さなかのヒロインチャレンジが明後日の方向へ飛んでいることなんて、俺も葵もとっくにわかっているのだから。


「何? それで、いい女の話をしてたってこと?」


 そう訊ねた俺に葵が頷く。


「まあ漠然と聞いててもアレだしね。いい女とはいったい……という哲学から入ったわけよ」

「哲学、ねえ……」

「そうだ、どうせなら答えてってよ未那も。暇でしょ?」


 失礼な葵に、店の奥へ向けていた視線を戻して答える。


「手が空いちゃいるが、それは店が暇って意味じゃないぞ?」

「別にそうは言ってないでしょ。まあ、男子の意見も参考にしとこうってだけー」

「……なるほどね」

「さなかも気になるでしょ? 未那が思う《いい女》ってヤツの定義」

「ふぇ――」


 水を向けられたさなかは、そんなことは想像していなかったとばかりに慌てふためき。

 けれどすぐに、肩を小さく縮こませると、こちらを上目遣いに覗き込みながら。


「……それは、まあ。うん……」


 と、消え入りそうな声で呟いた。

 耳まで真っ赤に染まっているさなか。相変わらず恥ずかしがり屋だ。

 俺と葵は目を見合わせ、それからお互い頷いてから呟く。


「……さなかはかわいいなあ」

「本当にね。こういうとこがズルいのよ、この子は」

「何があっ!?」


 慌てるさなかはかわいい(故事成語)(違う)。

 いやはや。こんな子が、俺と付き合ってくれているというのだから、まったく人生わからないものだ。

 俺は幸せです、と世間に吹聴して回りたい気分になった。俺ならそいつを殴るが。


「ふーむ……しかし、いい女とは何か、ね……」


 あんまり考えたことがない。

 葵はからかうように笑みを見せながら、


「あれー? そこは『うちの彼女はいい女』って言うとこじゃないのー?」


 ニヤニヤと厭らしい笑みは、けれどこちらを向いていながら、おそらくさなかに対してのもの。

 案の定、からかわれると非常に弱いさなかは、わたわた手を振りながら葵に反論していた。


「ちょ、ちょっと葵!?」

「――うん。まあ、さなかは違うかな……」

「ちょっと未那あっ!?」

「まあ違うよね」

「なんで!? ねえなんでわたしこんな風に弄ばれてるの!?」


 反応がいちいち面白いからに決まっているのだが、俺も葵もそれを教えない。

 俺は続けてさなかに告げる。


「大丈夫、心配しなくても」

「何が!?」

「ほら、さなかはかわいいから」

「かわ……うあぁ」


 ……ちょろいなあ、この子。

 なんだか心配になってくるレベルだよ……。


「未那も言うようになったねえ。まったく惚気よるでえ」


 小声で言う葵に、軽く肩を竦めて答える。


「最初は恥ずかしかったけどね。ここまで相手に恥ずかしがられると、もうなんか平気になってきちゃって」

「いんじゃない? ちゃんと褒めてあげる分には。愛想つかされないようにしなよー」

「あはは……まあそこは努力するけど」

「あんまり言ってると、それはそれで言葉が軽く感じられちゃうけどね?」

「怖いなあ……」

「ま、そんなことより本題よ。どう思う?」


 改めて葵に問われ、俺は少し考えてみることにした。

 さて。そうなるとまず真っ先に思い浮かぶのは。


「……そうだな。まず、俺にとっての《いい男》の話だけど」

「男て」

「まあ聞け。となると身の回りじゃ、まず真っ先に浮かぶのはマスターなんだよな」

「あー……まあね。それは確かにわかるわ」


 この店の店主マスターであるところの宇川うかわ彰吾しょうごさん。

 ダンディかつナイスミドルで、まさに《格好いい》を体現したような雰囲気がある。それでいて気さくでユーモアを解し、誰に対しても人当たりよく優しい。……あのお方、弱点ねえな。

 俺としても憧れというか、こうなりたい、という理想の先にいるように思っているところがあった。


「つまりだ。俺の思ういい男って、やっぱ《将来こうなりたいなあ》、みたいな、そういう憧れの対象なわけよ」

「何? 未那って喫茶店のマスターになりたいの?」

「そうは言わんけど。でも、まあ憧れはやっぱりあるよね。もちろんマスターが別の仕事をやってても、それはそれでやっぱりいい男っぽいとは思うんだけどさ」


 喫茶店のマスター、という職業そのものにいい男イメージがあることは否定しないが。

 まあ、それで決めるというのも妙な話だ。やっぱこう、なんだろう、全体的な雰囲気というかなんというか。醸し出されるオーラみたいなものがあると思うわけで。


「つまり。――同性が憧れる存在、っていうのがいい男、いい女のイメージだと思うわけよ」

「……へー」

「なるほど」


 葵と、そして復活したさなかが同時に言う。

 同時にこちらへジト目を向けて、


「逃げたな?」

「逃げたよね?」

「バレたか」


 そう言えば答えなくて済むと思って言いました、すみません。

 いや。一応は彼女の目の前で、こう、別の女性をあからさまに褒めるのもどうなの、みたいな、ね?

 そういう、何、配慮があるわけですよ。その辺りちょっと斟酌してほしかった。


 とはいえ嘘を言ったつもりもない。

 むしろ案外、いい線を突いたのではないだろうか。


「てか、なるほどね。それで真矢さんの話してたわけか」

「あ、うん。やっぱり料理ができるってのは、ひとつポイントだと思うんだよね」


 俺の確認に頷くさなか。確かに。


「料理できるって男女問わず格好いい気がするよな」

「だよねー。真矢さんの作ったデザート、どれも美味しかったもんなあ」

「まあ、料理とお菓子作りって、割と求められるもの正反対みたいなところあるらしいけどね」

「そうなの?」


 もちろん受け売りであった。そこまで語れる技量が俺にはない。

 ひと言謝ったあと、そういえば、と思って続けて訊ねる。


「その辺、ふたりはどうなん? さなかは確か、できないわけじゃなかったと思うけど」

「わたしは普通かなー。未那とそう変わらないくらいの腕前だと思うよ」

「葵は?」

「ふっふっふ。お菓子作りなら結構するぜえー」


 ぱちん、となぜかピースをキメる葵であった。

 食べ歩きが趣味とは聞いていたが、作るほうもこなすとは知らなかった。

 自信ありげなこの感じ。もしかして達者なのかと驚く俺に、


「……いやまあ、そんな『すげえっ!』て感じの目で見られるのも困るけど……」

「え、そんな目してた?」

「いやしてたよ。未那って結構、顔に出るタイプだよ。特にプラスの感情は。自覚あると思うけど」

「…………」


 よく言われるという自覚はあったが、実際そうかはあまり信じていない俺だった。

 どちらかといえば、むしろポーカーフェイスは得意だと自負している。……やっぱ違うのかな?


「言っとくけど真矢さん並みのレベルを想像しないでよ? さすがに創作までは無理」

「そういうもんか」

「あくまで趣味だかんねー。作り方見ながらその通りにやってるだけだよ。普通そんなモンでしょ?」

「まあ確かに、そりゃそうだな」


 真矢さんはアレ、半分くらいプロみたいなものだから。そりゃレベルは違おう。

 実際に職業として選ぶかはともかく、少なくとも通用するレベルを目指していることは間違いない。


「てか、お菓子作りしたことない女子なんて、たぶん少数派だって」


 葵はそんなことを言う。

 いくらなんでもそこまでじゃないだろうと俺は思ったが、女子に男子が言っても説得力がない。俺は黙った。

 その代わりではないだろうが、さなかが言う。


「や、そんなことないと思うけど……」

「意見割れんのかい」


 思わず突っ込んでしまった。

 葵は軽く首を振って、


「いや、違う未那。さなかは例外だから。こいつ女子じゃないから」

「女子じゃなかったのか……」

「ちょっと!? なんでそうなるのっ」

「まあそれは半分冗談にしても」

「半分本気じゃん!!」

「女子はほら、お菓子作りをする機会が年一であるからねー」

「なんだそれ?」


 そんなのあったか? と首を傾げる俺。

 まったく同じようにきょとんとしているさなかをジトっと睨んでから、葵は続けてこう言った。


「……バレンタインを知らいでか」


 謎の言葉遣いはともかく。

 あー、と俺はさなかと同時に納得する。なるほど、その機会があったか。

 俺は笑って言った。


「そんなイベントに縁がなさすぎて発想が出てこなかったよ」

「わたしもだー」

「お前らそういうとこ本当にダメだなオイ」


 ふたり揃って、葵にバッサリと斬り捨てられてしまうのだった。

 いや、しょうがないじゃないですか。母親から貰う、みたいなボーダーラインすらなかったよ俺は。


「てか本当に? 未那だって一度も貰ったことないってことはないんじゃないの?」

「あー、でも確かに。秋良がくれたりしなかったの?」


 ふたりが揃ってそんな風に言う。

 うーん。なんというか。


「……まあ確かに、秋良からは毎年貰ってたよ」

「ほら」

「でも、秋良は毎年、クラスメイト全員に同じもん配ってたから。女子含めて」

「あー……ああ、なるほど。やりそうっちゃやりそう」


 葵は納得。さなかはそれでも首を傾げて。


「でも秋良のことだし、あとで未那には別なチョコを用意したりとかしてたんじゃないの?」

「それもやりそう! なんかそういうあざといことクールにやりそう! こっそり特別扱いするみたいな!!」

「葵の秋良評がわかんねえけど……そういうこともなかったぞ、別に。ただ――」

「ただ?」

「……いや。あいつ、配る一方でお返しはいらないって周りには言ってんだけど、ホワイトデーになるといつも俺だけ一日丸ごと拘束されんだよな」

「…………」

「…………」

「『ほかはともかくとして、君は貰った分は返すべきだろう? 当然ね』とかなんとか言って。そういう感じで、まあ逆の意味で特別扱いされてたと言えばそうだけど……、あの……」

「…………」

「…………」

「……あれ? ねえ、ちょっと……?」


 ふたりはなぜか黙り込んだ。

 はて。俺の身の上に同情してくれたのだろうか。

 そう思ったところ、なぜかふたりは息を合わせるみたいにして。


「……まあ、未那が悪いわ」

「そういうとこだよ、未那」

「え? なんで俺が責められる流れ?」

「「それがわからないからだよ」」

「息合ってるぅ……」


 解せなかった。

 女子だからわかるとか、そういう理屈だろうか。なんだかなあ。

 別に、そんなことなくてもあいつに付き合うくらい当たり前だったってのに。

 ……なんて。要はそんな風に気取ってるのがダメってことなんだろう。


「しかし、バレンタインかー」


 小さく呟いて言う。

 実際、縁のないイベントだったことは事実。


「葵はやっぱ手作り派なの?」

「何。未那は、溶かして型に入れただけのチョコを手作りとは呼ばないと?」

「言ってないでしょ、そんなこと。貰えるだけ嬉しいもんじゃん」

「ったく。渡す側の苦労も知らんでよぅ言うよー」


 軽く肩を竦めて、やれやれと葵さん。

 それからふっと目線を落とし、彼女は呟いた。


「まあ、どっちかって言うと男子に渡すもんより、女子同士でのやり取りのほうが大変だったりするけどね……」

「友チョコってヤツか」


 軽く首を傾げた俺に、葵は振るふると首を振って。


「それもないとは言わんけど。最近はもう面倒になってやらないほうが多いし」

「そんなもんかー」

「どっちかっていうと、渡すより前段階の諸々がね、うん」

「あー……」


 さなかも頷いて。


「まあ、いろいろあるからね。駆け引きっていうか」

「政治的闘争みたいなのがね」

「うん」

「女子って怖えな……」


 その辺りはさなかでも考慮するところらしい。

 想像はつかないとは言わないが。いやはや思いのほか、甘いイベントではないらしい。

 これがいわゆる、血のバレンタインというヤツなのだろうか。

 違うか? 違うな。それは違うわ。


「ま、心配すんなよ未那」


 軽く笑って、葵は言った。


「別になんの心配もしてないけど……何が?」

「少なくとも、今年はひとつ、絶対貰えるじゃん。期待しときなよー?」

「――う」

「な、なんでハードル上げるのっ!?」


 さすがに赤くなる俺と、混乱するさなか。

 いやまあ。この話題になった瞬間に期待が出てこなかったと言えば嘘になるけれど。

 くそう、葵の奴め。意識さえしなければ期待することもなかったってのに。

 黙り込んだ俺の目の前で、さなかはこちらを意識しながら、わたわたと手を振って言い募る。


「わわ、わたしは、だって今までそういうのやってなかったしっ。そんな期待されても困るっていうか」

「えー? でもやっぱそこは……ねえ?」

「ううぅ、なんだよう。わたしだってそりゃ何をあげるかとか考えるけど、そんないい考えなんて特になくて――」

「てことは、あげることは否定しないんだねー?」

「――あうあ」


 もう俺のほうが恥ずかしくてやっていられない。

 まあ、少なくとも望みはあるらしい。収穫としてはその情報で充分だった。


「あたしもちゃんと義理であげるからさ。心配すんなよ。な、未那」

「だからしてないけど……」

「それとも何? 彼女以外からは義理でも受け取れない?」

「……別に」

「お、ならよかったねー。これでふたつだ」

「やったぜ新記録ー」


 棒読みで呟く俺であった。


 どうせまだまだ未来のことだ。冬になって、今の状況がどうなっているかなんてわからない。

 春は過ぎたが、夏だってまだ終わったわけじゃない。その先には秋もあるし、重ねていける青春なら、いくらだって想像はできるのだ。

 先のことは先のこと。そのときになってから考えるくらいで、楽しみ方としては正解だと思う。

 文化祭もあれば、冬休みもある。バレンタインの翌月にはホワイトデーの前に、さなかと俺の誕生日もあった。


 別に、ふたりだけのことに限らなくても。

 この先の青春的イベントを、友人たちと重ねていければいい、と俺は願うのみである。

 それを望める友達が、今の俺にはたくさんいるのだから。


 想像する。

 先に続いていく楽しい光景の中で、さなかや葵だけじゃなくて、勝司や此香、あるいは秋良や、新しい学校での友達に、かんな荘やほのか屋のみんなが、揃って笑っているところを。


 そいつは確かに、素晴らしい未来予想図だと思うのだ。



     ※



 仕事に戻るとふたりに告げ、店の奥へと戻っていく。

 すると、レジの奥に引っ込んでいた同じバイトの見慣れた顔が、こちらを見ていることに気がついた。

 そいつは俺と目が合うと、慌てたようにして視線を逸らす。


「……なんだよ?」


 そう訊ねた俺に、友利ともりかなえは。

 こちらを見ないまま、尖った声音で小さく言った。


「別に。仕事中に、サボってるとはいいご身分だと思っただけ」

「サボってたわけじゃねえよ。お客さんと話すのも、この店じゃ仕事の範疇だろ」

「どうだか。浮かれるのは勝手だけど、給料分はちゃんと働きなよね」


 ということは、こいつ。


「さては聞いてたな?」

「……別に」


 叶はあくまでそっぽを向いて。

 少しだけ考えてから、俺はこういう風に訊ねてみる。


「……で、お前は?」

「なぁにがだよ」

「チョコだよ。バレンタイン。義理チョコくらいくれてもいいんじゃない?」

「――――」


 叶は一瞬だけこちらを向いてから。

 けれどやっぱり、すぐに視線を逸らして言った。


「……未那にだけは、絶対あげないっつーの。――ばーか」

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