第19話

突然の痛みと苦しみでもがき、辿り着いたのであろう、コーロの羽根は地面にまばらに散らばっていた。私はコーロを精一杯包み込んだ。

「どうしたんだ。何があったんだ。一体何でこんな事…!」

彼からの返事はない。ただ静かに断続的な呼吸をしていた。

口には「ようやく獲れた」と容易に推測できるほどの小さな蛙が一匹入っている。

コーロの透明感のある白い身体には、大まかな丸い血が滲んでいた。おそらく猟銃だ。あまり遠くない所で犬の気配がした。

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