第18話
パン…
何かに叩かれたような大きな音がした。耳鳴りに脳裏を襲われ、それが徐々に消えていく。
すぐさま乾いた紙の束が床に落ちたような音が続いた。夢から現実に急に引き戻され、何が起きたか理解できない。
ぼやけた視界が鮮明になっていく。視界に入ってるものを脳で整理し、理解していくという方が正しいのかもしれない。
これは、赤。
いや、羽根だ。赤く濡れている羽根。
誰の?
「…コーロ?」
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