12話「ロリと裸の付き合いをしたが、俺はロリコンではない②~ロリの身体~」
身体を癒す効果がある岩石で作られた風呂の浴槽が、暖かいお湯で次々と満たされる。
浴槽は深くも大きくもない。俺が五人くらい軽々と入れる程度の控えめサイズだ。
そうだ、俺はそんな所に金をかけたりはしない。風呂で重要なのは癒される事であり――ここに生活に必要な娯楽用品が揃っている事が大事なのだ。
風呂の隣には、もちろんテレビが設置されていて、悪徳都市の腐敗っぷりを喧伝している。
『前都市長が爆破テロで殺害されて一か月が過ぎました。
事件の全容は未だに解決しておらず、魔族によるテロという疑いも出ています。
次々と起こる爆弾テロは何者の仕業なのでしょうか?』
「お師さまぁー!これなんですか!」
白真珠が面白そうに薄型の大型テレビを指し示した。プルンッという魅惑的な脂肪の塊が動いて凄かったが、俺は色々と下半身の欲望を我慢しつつ答えてやる事にした。
「……テレビだな、防水仕様だから水をかけても大丈夫だぞ。このテレビはモニターが曇らないって事で有名で、お風呂好きにはたまらんのだ。
アラブの石油王とかも、これと同じテレビを持っていて風呂でゆっくりしているらしい」
「風呂にテレビ!これが金持ちの嗜みってやつなんですね!わかります!
じゃ、テレビの下にある、この黒いこれは何ですか?」
「最近、販売されたPS(パルメ・ステーション)31だな。俺の趣味でレースゲームしか置いてないぞ。
熱中したら冒険者生活に支障が出るから、レースゲームは一日4コースまでだ、良いな?レースゲーム中毒になったら家から追い出すぞ」
「えと、何に使う道具なんですか?」
「有名なゲーム機も知らんのか?」
「ゲ、ゲームセンターに置いているような代物を設置しているんですか!?凄い!」
「その世間ズレの凄さが逆に凄いぞ!?」
「それじゃ、隅っこにある、この大きな本棚は!?」
「……それは魔道の本だ。俺は風呂で勉強する派だったから、結構、色々と貴重な本が収納されているぞ。どれもこれも10万円以上する本ばっかりだな」
「このモニターに表示されている38という謎の数字は?」
「風呂の温度設定だ……熱い風呂だと長く入れないだろ?だから38度設定なんだ」
「そうですか……じゃお風呂に入りま――」「こら待て!?」
風呂に入ろうとする、素っ裸の美しい銀髪ロリが目の前にいた。
俺は慌てて、プルンプルン揺れるオッパイに触れないように注意しながら右手を掴んで引き止める。
……恐ろしい怪力で身体ごと引っ張られそうになったが、白真珠が気づいて足を止めてくれた。
「お師様……どうしました?」
「風呂に入る前に、体を洗うのがマナーというものだ。
お湯はゆっくりと浸るものであり、体を洗う場所ではない。
ほら、洗ってやるから洗面台のところに座れ」
「あ、あの……僕、鏡はちょっと……」
「ガ、ガキの体に興味はない。あ、安心しろ」
ロリコンじゃない。ロリコンじゃない。俺はロリコンじゃない。
どんだけエロ可愛くても、幼い娘のロリボディーの魅力にメロメロになる性的倒錯者ではないのだ。
俺は嫌がる白真珠を無理やり、洗面台の前へと連れてくる。
雪のような白い肌がプルプルで、思わず頬ずりしたくなったが俺は耐えた。
きっと設置された鏡に、魅惑的で豊満な幼い身体とやらが映っている事だろう。
……はて?可笑しいな。
白真珠が目の前にいるのに、鏡がその姿を全く反映していない。
股間のパオーンを大きくした俺だけが鏡に映っていて不思議だ。
俺の目の前には、確かに美しくて可愛い白真珠がいて、不安そうにビクンビクンっ……!と震えている。
いや、待てよ……?白真珠は出会った当初から……影がなかったような――
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「僕の名前は白真珠です!苗字はありません!」
洋ロリは俺に向けて、片手でVサインをしてきた。
邪気のない笑顔を見て、俺も元気が出てくるのだが……何時になったら、地面に下ろしてくれるのだろうか?
身体能力がクッキングマスター製の特殊な食べ物のおかげで強化されているとはいえ、さすがに右手が痛くなってきたぞ。
それにしても可笑しいな……。
この洋ロリは幼いのに……保護者の姿が全くない。
まだ冒険者支援学校に通っている年齢のはずなのに、どうしてこんな所にいるのだろうか?
影がないように見えるのは……気のせいか?
恐らく、俺の影と重なって彼女の影が見えないのだろう。
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そうだ。目の前の銀髪ロリには影がない。浴槽内の照明に照らされているはずなのに黒い影が全くなくて不自然なのだ。
俺のために手料理を作っていた時もそうだ。
確か、白真珠は――
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「オムレツさん~血の海に沈みましょう~トマトケッチャップ美味しいな~」
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怪力、影がない、鏡に映らない、血っぽいものが大好きな生き物。
これから導き出される答えは簡単すぎた。
古典中の古典、ネタとして使い古されすぎて数々の物語を産んだ有名な化物――
「白真珠……お前はまさか……吸血鬼……?」
それは伝説で謳われた夜の眷属。
体を再生さえ、霧に変身し、圧倒的な怪力で人間を紙くずのようにグシャグシャにする化物だ。
人間を食らう鬼であり……流れた水の上は通れない。十字架触ったら大やけど、日光が苦手、ニンニクの匂いが嫌い、銀で大ダメージという我が儘な子供みたいに弱点たっぷりすぎて、ダンジョン世界でしか生存できないような存在である。
悪徳都市では輸血パックが食材として流通している地域もあるそうだから、結構な数が生息していると聞くが――
「僕の正体……ばれちゃいました……」
「ほ、本当に吸血鬼なのか……?」
人を食べる化け物。
ならやばい、近接戦闘では勝ち目がない。強力な魔法を詠唱する時間がない。
肌は柔らかそうに見えても、高い魔力で強化すれば銃弾すら容易く防ぐ装甲となるはずだ。
しかも、今の俺は裸だ。高価な装備の数々で魔力を補っているから、今の俺はどんな魔法を使っても威力が低くなっているはず。
「……僕の秘密を知られたからには……」
や、やばい、白真珠が正義娘っぽい演技をしていたから油断していた!こ、殺される!
「トマトジュースを毎日奢ってもらいます!それも高級品っ!」
小さな白い指をズビシッ!と俺に向けて宣言してきた。
「それでいいのかー!?白真珠ー!?
吸血鬼だと知られたら、生活に支障が出るだろ!?」
「僕、中途半端な吸血鬼だから、トマトジュースさえ飲んでおけば、大抵、何とかなります。
でも、この世界のトマトジュースって高いんですよね……。
自販機のトマトジュースが5万円くらいして謎でしたし……安いのないのかなぁ……」
「……わかった、事情を聴こう。話してくれるよな?」
「ええ、話しますよ。話さないと……この部屋に泊めてもらえませんよね……。
憎まれロリ娘、世に憚るっていう諺があるそうですし」
「いや、そんな諺ははい。
憎まれる奴ほど出世するという意味の奴ならあるが、それはない」
「僕も意味がわかりません」
「なんとなく使っただけか!?」
「それでは話しましょう!
……風呂でゆっくりしながら!」
そう言って、白真珠は大きなオッパイを反らして覚悟を決めた顔で言った……と思う。
柔らかそうな胸が魅惑的にぽゆん、ぽゆん、たゆん、たゆん、ぽよよーんと動きすぎて、顔を見る暇がなかった。
しかし、今の発言は許せない。絶対に許せないのだ。小さくて可愛くて素直で良い娘なのだろうが――彼女は大罪を犯そうとしている。
「その前に体を洗おうな!」
その小さい身体を隅々まで洗って、白濁なシャンプーで泡だらけにして徹底的にグチョグチョにしてやるぞ!!
浴槽は綺麗な身体で入らないと駄目なのだ!
この風呂文化を守れないものは、日本人をやめる事に等しい!一切の抵抗は許さん!
風呂の礼儀を教えてやる!
「お、お師様……あの、目がこわいですよ……?」
俺はロリコンではない。怯える小さな女の子の身体をゴシゴシと優しく洗ってあげようとする紳士なのだ。
……うむむ、肌をたくさん揉んだが、白くてスベスベで健康的な美肌だったとだけ、この日記に記しておこう。
ーーー
出典:ロリことわざ辞典
●憎まれロリ娘、世に憚る。
※意味「憎まれたロリは酷い目にあう」
(ノ゚ω゚)(ノ゚ω゚) 元ネタの意味すら残ってないだとー!?
(´・ω・`)ワシが適当に書いた。ロリことわざ辞典のサイト、ワシが作ったサイトじゃし
(ノ゚ω゚)(ノ゚ω゚) そんなにサイトに何の権威もないよ!?
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