11話「ロリと裸の付き合いをしたが、俺はロリコンではない①~すっぽんぽん~」




白真珠と俺から汗の匂いがした。だが、酷い匂いではない。

運動不足の人間の場合は臭い匂いが分泌されるが、俺と白真珠はどう見ても健康優良児だ。

少し臭う程度の良い匂いに感じられる。

……しかし、風呂に入らないとサッパリとした新鮮な気分になれないだろう。

一日の疲れを風呂で癒すのが日本の文化であり、極楽であり、至高の贅沢なのだ。

三日で日本人をやめる連中が続出する悪徳都市とはいえど、風呂に入らない冒険者は居ないのだ。


「よし、風呂に入ろう」


幸い、昨日、食べた超スッポンが凄すぎてお腹が空いてない。

朝ごはんは必要ないくらいだ……と言いたいが、腕時計を見ると現在の時刻は11時である。

どうやら昼ご飯も要らないようだ。超スッポンがどれだけやばい劇物なのか……実際に体感する事でようやく理解できた気がする。

悪徳都市の住人や、エロい事目当ての観光客どもが、一日中、祭りの興奮に乗じて淫行に励めるほどなのだ。

部屋が壊れるくらい運動をしたはずなのに、未だに俺の身体は元気ピンピンで、象さんがパオーンと叫べるほどに高く盛り上がっているのがその証拠だと言ってもいいだろう。


「風呂ですか……とんでもない贅沢ですね!

僕も一緒に入っていいですか!同じ部屋で暮らすから良いですよね!お師様!」


「お、俺と一緒に入る事を前提にしているだって!?」


「え……?僕、お風呂入っちゃ駄目なんですか……?そ、そんなぁ……」


「いやいや、男と女な訳だし、一緒に風呂入るのは……マズイだろ」


「一緒に入らないと、光熱費ってやつがかかると思うんです!

別々に入るのは勿体無いですよ!」


「節約したいのか!?

いやまぁ、俺は一日に1時間くらい風呂入るから、一緒に入った方がいいのか……?」


「さぁ!入りましょう!きっとすごい贅沢な風呂ですよね!」


白真珠はそう言って、部屋の扉の一つを開けた。


「……そっちはトイレだ、お風呂はこっちだぞ」


昨日、トイレの場所を説明したと思うのだが……白真珠は覚えていなかったらしい。

失敗を悟った白真珠は振り返って、舌をペロリッと出して軽く微笑んできた。


「なるほど!これが諺でいう……風呂に入らばロリ二つって奴ですね!」


その諺の意味は全く分からなかった。

だが、銀髪ロリに付いている二つのオッパイが凄く大きくて、初雪のように白くて、ポヨヨーンと揺れていた。

重力を完全に無視していて、彼女のオッパイはダンジョン世界の重力から完全に逃れていて不思議だ。

一度、揉んで調べた方が良いかもしれない。絶対にこの白くて柔らかい塊は謎の物質で出来ているに違いないのだ。


~~~~


風呂へと続く扉を開け、俺たちは洗面所へと来た。

ここは顔を洗う場所であり、歯を磨く場所であり、脱衣所を兼ねている。

部屋の端っこにある籠が、脱いだ衣服を纏めて入れる場所なのだ。

俺は青いトランクスを脱いで、白真珠の前で実演してやった……いや、大丈夫だ。

男として認識されてないようだし、そもそも俺はロリ娘を性の対象にするような光源氏君ではないのだ。

だから、白真珠の脱衣シーンは見なかった。目を瞑ってパンティーが降ろされる衣擦れの音を聞くだけで我慢した。

シュルッシュルッポイ

そうしたら――次に目を開けた瞬間――白真珠が俺を不思議そうに見つめてきた。真紅色の瞳が夜に輝く不夜城のように綺麗で見入ってしまう。


「お師様?なんで目を瞑っているんですか?」


……生まれたままの姿を保っている天使がそこにいた。

女性は裸が一番美しいという諺を思い出してしまうほどに、彼女の肌は真っ白で純粋で素直で可愛かった。

だが、スッポンポンの完全なる裸になった銀髪ロリを見て思った事がある。

ピンク色のパンティーを履いていた時の方がロマンがあった。めっちゃ可愛かった。

隠されている場所があるからこそ、男はそこに神秘を感じて妄想する生き物なのだ。

確かに白真珠は胸が大きくて、目に入れたいくらいに可愛い娘なのだが……全裸になったらエロ成分が増加して俺の心臓が辛くてしんどい。

俺は彼女の事をエロい目で見たくない。とっても失礼な気がするし、オッパイを揉んでみたいと思ったがそんな事ができるはずもないのだ。

小さい娘に手を出したら、俺の人生はおしまいだ。悪徳都市の倫理観崩壊したアホどもみたいな、同レベルの生き物に成り下がりたくない。


「……あ、あれはロリだぞ、正気になれ、俺」


「お師様は正気じゃないんですか?」


「男に襲われた経験がある癖に、俺と風呂に入ろうとするお前が可笑しい」


「大丈夫です!お師様は安心できる人だと思います!寝ている時も何もしてきませんでしたし!

今まで骨を折ってきた悪党とは違う何か……正義の心とかがあるんだと思います!」


白真珠が喋る度にポヨヨーン、タプンタプン……脂肪の塊が揺れた。

だが、彼女がどんなにエロ可愛くても、なんか度胸ならぬオッパイ度胸があれど、白真珠はロリだ。10歳くらいにしか見えない女の子なのである。

年上好き属性を持つ健全な俺が、激しく興奮してどうする……あ、そうか。

ロリコンじゃないから、ロリと一緒に風呂に入ってもいいんだ!

素直にロリの裸を見て愛でてもいいんだ!手を出さないのだから!


「そ、そうだな……うむ、俺は安心できる男だったな。なら風呂に入っても良いよな……うむ」


「それでは風呂を見ましょう!どんな風呂なのかなぁ……わぁー!凄い広い風呂ですー!

お師様っ!僕をセレブにしてくれませんか?」


「まだ、お湯を入れてないから風邪ひくぞ!?10分ほど待て!

あと、意味も分からないのにセレブって言葉を使うな!」


「はーい!お師様!」


たゆんたゆんっ。ぽいんぽいん。ぽよっ。

白真珠の胸が大きいせいで動く度に揺れて振動する……そのせいか、ロリとは思えぬほど妖艶である。

手を出すつもりは全くないのだが、この年で年上男性を魅了する白真珠は、傾国の美女とやらに育つかもしれない……。

ぷるんぷるん。ぷいんぷいんっ。ばいんばいん。びよろんびよろん。たぷんたぷん。ゆさっ。とぷんとぷん。フニョン。たよたよ。たっぷたっぷ 。ぼいんっ・・・ ぼいんっ・・・。

凄く……おっぱぱいぱいぱいです……。

ーーーーーーーー


出典:ロリ諺辞典


風呂に入らばロリ二つ


意味(´・ω・`)風呂に行けばロリ娘が二人いるエロゲー主人公の事。


 (ノ゚ω゚)(ノ゚ω゚) 最低だぁー!?意味わからないよ!?

しかも、主人公がロリと風呂に入る変態だぁー!


(´・ω・`)兄と妹みたいなものだと思えばワンチャンスじゃな?


(ノ゚ω゚)(ノ゚ω゚) 下手な言い訳すんなぁー!

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る