10話「ロリと寝てしまったが、俺はロリコンではない終-人生ハジマタ-」
入学式から始まる銀髪ロリとの出会い……とっても長い回想は終わった。
俺の隣には、ピンク色のパンティーしか纏っていない白真珠がいる。リボンが付いているパンティーは彼女の魅力をギューと引き締めて可愛らしく見せてくる。
未だに、白真珠は天使のように健やかにスースー眠っていて、呼吸をする度に心臓が脈動して大きなオッパイが少し揺れた。ポヨヨーン。
……俺の股間がめっちゃギンギンに元気な原因は分かった。
精力剤に等しい超スッポンを使ったスープを食べたせいだ。最大の問題は――最後に何があった?
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ロリは承諾した。あとは――やるだけだ。
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「やるってなんだよ……俺は子供相手に脱童貞をしてしまったのかっ……?
夜のスポーツってアレだよな?アレなんだよな?西の色町にあるロリロリ通りでやるようなスケベー行為だよな?」
人生最大の過ちを犯したかもしれない。そう思うと心臓がストレスで爆発して破裂しそうだ。
もう一度、銀髪ロリの身体をゆっくり見る。ピンク色のパンティーに処女膜を破った時に出る血のシミはない。汗で濡れまくってるだけ……そのように見えるが、これは俺の希望的な観測に過ぎない。
さすがに白真珠の年で、他の男との性体験はないはず……と言いたいが、今までの言動の数々を思い出してみろ。
かなりの貧乏暮らしをやってきた白真珠の事だ。生活のために体を売って商売をしていた可能性がある。
なにせ、ここは悪徳都市だ。
『この都市に処女は居ない、女を知らない男はホモ』っていう諺があるくらいに、この都市の人間達は淫乱でビッチで楽観的な生き物だらけだ。日本人はたった3日で日本人をやめてしまうほどに悪徳の塊なのだ。
俺だって、きっと、そんな異常すぎる常識を身につけて、小さい娘を欲望の対象にした可能性がありえる。
……ああ、なんて事だ。神よ。
こんな時くらいにしか神頼みしないが、哀れな子羊をお許しください。
……特に全く信仰してすらいないが。お賽銭箱に入れる貢物もご縁があるように五円玉派だ。
さすがに5円で助けてくれる安っぽい神様は居ないだろう。
俺だって神様だったら『ふざけんな、このブラック信者が』と叫んで天罰を下しているはずである。
そうだ、このダンジョン世界には、食の神様がいるじゃないか……って、あいつは魔族と似たような生き物で、問答無用で死んだ奴を片っ端から食べるキチガイ神だ。信仰の対象にしたら俺の精神が狂う。
「んぅ……」
白真珠の目がうっすらと開いた。やばい。もしもエッチィ事をしたとか、そういう色っぽい展開を昨夜したとしたら殴り殺される恐れがある。
悪党を憎む以上、ロリにガチで手を出すロリコン男子も制裁対象だと見るべきだ。
不意の事故とはいえ、女性側は妊娠のリスクがあるだけに、俺の責任は重い。重すぎる。たぶんピラミッド並に重い。貰ったコンドーム使った記憶ないし。
罪深い俺を、起き上がった白真珠が見つめてくる。彼女は目をパチパチッと可愛く瞬きして――
「おはようございます、お師さま……?」
「う、うむ、ぐっとモーニング」
「それって何語でしたっけ?」
「た、確か、中国語だ、うむ」
「僕……あれ……裸……」
白真珠が気づいてしまった。ピンク色の可愛いパンティーしか履いていないスッポンポン状態に。
俺もきっと骨を折られる。いや、信頼を得た後に裏切ってエッチィ事をしたと判断されたら、心臓を握りつぶされて人生終了させられるに違いない。
なにせ、白真珠はとっても可愛くて素直で良い娘で、悪を憎む正義娘なのだ。
悪徳都市の常識に染まって、ロリ娘に散々スケベーをした奴なんて許さないだろう。
「えと、どういう状況でしたっけ……?
ああ、そういえば昨日は気持ちの良いスポーツをしましたよね?
たくさんたくさん、大きな丸い物体をぶつけられましたけど……結構、良い体験になりました」
「そ、そ、そ、そ、そ、そ、そ、そ、そ、そ、そ、そ、そ、そ、そ、そ、そ、そ、そ、そ、そ、そ、そ、そ、そ、そ、そ、そ、そ、そ、そ、そ、そ、そ、そ、そ、そ、そうだな」
「どうしたんです、お師様?まるで殺される前のカエルみたいですよ?いや神様に懺悔しながら骨を折られた悪党みたいなセリフっぽい?」
「そ、そのう、な、何だ……せ、責任は取るから怒らないで欲しい……家賃も無料にするから……」
「やったー!お師様大好きー!」
白真珠が強く抱きついてきた。大きなオッパイがポニュンッと俺の右腕に当たる。
女体の神秘という奴を初めて体験したが、ここまで柔らかくてマシュマロのようなシリコンのような脂肪の塊だったとは知らなかった。
しかし、俺は……どういうスポーツをしたのだろうか?
大きな丸い物体をたくさん銀髪ロリにぶつけたらしい。確かに股間の象さんには丸い物体が二つ付いているが、それをたくさん白真珠の小さな体にぶつける変態プレーを行ったのだろうか?
……怖いが聞くしかない。事実をハッキリさせないとストレスで死にそうだ。
「な、なぁ、白真珠……昨日、俺はどんな変態……いや、スポーツをしたんだ……?」
「はい?昨日のスポーツは凄く良かったですよ?
今までやったどんな遊びよりも楽しかったですし。僕の体のあっちこっちに丸い玉をぶつけてきて凄かったです!必死に逃げたのに身体のありとあらゆる場所を攻撃されて回避できませんでした!」
「そ、そうか……俺はそんなにテクニシャンだったのか……なるほど凄いな……童貞なのに本当にすごいな俺………」
「はい、凄くテクニシャンでした。
……テクニシャンってどういう意味でしたっけ?」
「す、すごく……うまかったです……という、意味だったと思う……」
「それにしても凄かったなぁ……もう、大量の白い――」
ああ、神よ。
ロリにいけない事をした我を許したまえ。
創造神であり、大魔王の力を引き出す魔法を開発した我は大罪人である。プラチナバッチから黒バッチに転落したのも当然だ。
昨夜の俺は、きっと白濁な液体を容赦なくロリ娘のボディーに注ぎ込んでしまったのだろう。
「あの白い玉……魔力のボールを避けるのは最高に楽しかったです。
また、やりたいなぁ……」
「えっ!?魔力のボール?」
「はい、お師様が回避の訓練とか言って、たくさん魔力のボールを作って、僕にぶつけてきましたね?
ほら部屋を見てくださいよ、僕があっちこっち逃げたせいで……家具をかなり壊してごめんなさい」
そう言って、白真珠はベッドの上で土下座してきた。
魅惑的で美しい魔性のロリから目を離し、俺は部屋の中を見る。
ビールを大量に収納していた冷蔵庫は、真っ二つに引き裂かれて鉄塊と化していた。中にあったビールもアルミニウムの装甲が破壊されて、黄色い液体を全部放出している。
きっと壊れる前にプシューって音を出したのだろう。
壁という壁に、弾丸を大量に打ち込んだような跡があり、大規模リフォームが必要そうな感じに壊れていた。
……そうだな。修繕費用は5億円くらい出せば、マンションの管理人さんも許してくれるだろう。
スライム・サン5匹狩れば簡単に得られるし、これぐらいなら安いものだ。
基本的に生活や娯楽に必要なものは風呂場に設置してあるのだから。
「……ふぅ、どうやら俺は大罪を犯さずに済んだようだ……」
「……あの、お師様?」
「白真珠が謝る事はないぞ。俺が言い出して夜のスポーツとやらを始めて部屋が壊れたんだ。お前の責任は軽いぞ。明らかに冷蔵庫を壊したのがお前の怪力が原因だと思うが、冷蔵庫なんて部屋に比べれば安いしな」
「やったー!お師様は優しいです!」
「ただし、部屋の修繕費用の半分はお前も負担しろよ。不満が残らんように喧嘩ならぬスポーツ両成敗な」
「そんなー!?僕はほとんど金を持ってませんよ!?」
莫大な借金が発生して白真珠が嘆き悲しむ。だが俺はロリコンではないのだ。
恋人でもない女のために、何でもかんでも無料化するつもりはない。
いや、白真珠が俺の恋人ならぬ、ロリな恋人だとしても、対等な関係を構築するために平等に負債を負担させたはずだ。
あとの問題点は――なぜ、白真珠がピンク色のパンティーしか履いてないスッポンポン状況なのかという疑問が残っている。俺もトランクスだけだ。
「ところで白真珠……なんで下着しか履いてないんだ?」
「ああ、それなら簡単ですよ」
「?」
「僕、寝る時はパンティーを残して。衣服を全部脱いじゃう癖があるんです。
それに今日は安心して寝れて最高でした!襲われる心配がないって良いですよね!」
「いや、ほら、俺も男な訳だが?」
「はい?」
「男として認識されてない!?」
「大丈夫です!いままで僕たちを襲ってきた人たちは、骨折り損のくたびれ儲け状態ですから!」
「文字通りの意味で、ことわざを使いやがった!?」
「えと、何か問題なんですか?悪党の骨は折っても良いって院長先生さんも言ってましたよ?」
「いや、ほら、少しは羞恥心を持つべきだと思う訳なのだが……?一応、白真珠も女の子な訳だし……」
「羞恥心……?どういう意味です?」
「ほ、ほらパンツ一枚だし……裸を見られたら恥ずかしくないか?」
「お師様もパンツ一枚です!
これが両者痛み分けってやつですね!いや、両者ロリ分けでしたっけ……?」
うむむ……うまいこと言われた……。ロリに負債を分担させた的な意味で。
これから毎日のように白真珠の裸を拝むことになるのだろうか?
そう考えたら、とっても白くて美しいプルプルの肌を見るのは目の保養になる。
目の前の銀髪ロリは……悪徳都市の荒んだ日常から、俺のピュアなハートを守ってくれる天使さんなのかもしれない。
ーーー
(ノ゚ω゚)(ノ゚ω゚) 先生ー!なんですかー!このリア充はー!
(´・ω・`)いや、ある意味、蛇の生殺しだから……生き地獄じゃよ?手を出せんし。
(ノ゚ω゚)(ノ゚ω゚) そんなー!?
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