9話「ロリと寝てしまったが、俺はロリコンではない⑨-飯テロ-」
台所に銀髪の小さな天使が立っている。素直にそう思えた。
考えて欲しい。自宅で手料理を振舞ってくれる女の子がいるとか……とっても最高ではないだろうか?
もちろん、俺は小さいな娘に手を出すような鬼畜ではない。
その可愛らしさを後ろから眺めて心を癒す健全な日本男児だ。
白真珠が包丁を振るう度に、純白のスカートが神秘的に揺れ動く。
スカートの中身は見えないが、そこが重要ではないのだ。
美しい娘が料理をし、スカートがひらひらっーと華麗に動く様が、秋の紅葉を思わせて美しいのである。
出来ればメイド服を着て、このスカートのひらひらっ具合を実演して欲しいのだが、恋人でもない銀髪ロリにそのような行為を強要する訳にも行かず、黙って見ている俺は紳士なのだろう。
悪徳都市に似合わないジェントルマンって奴なのだ
「お肉さん~、お肉さん~。美味しく美味しくなりましょう~」
白真珠は著作権に引っかからないオリジナルソングを歌い、刻んだ鶏肉の塊をプラスチックの器へと入れ、次は卵を手に持った。
慣れた手つきで卵をバゴンッと叩きつけて豪快に割り、中の栄養豊富なトロリッとした黄味を……いや、料理風景なんぞに集中している場合ではなかった。
もっと、白真珠のお尻を眺めるのが神聖なマナーというものだ。
歌い踊りながら料理をやっているおかげで、スカートが落下する葉っぱのように魅惑的に動く。
小さくて形の良いお尻が、空中でモルンモルンと踊り娘のように舞っていた。
このコンパクトサイズの下半身から、どうやって凄まじい怪力を生み出しているのか分からんが、きっとスカートの下には鍛え上げられた引き締まった太ももと、柔軟な尻があるのだろう。
これは決してエロい視線ではない。学術的な好奇心だ。
……まぁ触る機会は幾らでもある。マッサージをやるついでに、どのような筋肉なのか幾らでも揉んで確かめられるしな。
柔軟な筋肉を作るには、毎日のように太ももとか揉みまくって筋肉の疲労をほぐす必要があるのだ……うむ、今日の風呂の後が楽しみだ。
「お肉さんー、お肉さんー、卵と合体しましょー」
そろそろ料理は終盤へと突入したようだ。
このままお尻のモルンモルン踊りを見ていたい気分だったが、終盤だから料理の手際を確認してやろう。
フライパンの上で、ロック鳥のミンチ鳥肉を、同じくロック鳥の巨大卵で出来た卵焼きが包み込み、美味しく熱される。
巨大すぎる黄色いオムレツはこれで完成だ。大きな器へとドシーンっとオムレツは移された。大きさは直径20cmほどありそうだ。
「オムレツさん~血の海に沈みましょう~トマトケッチャップ美味しいな~」
その上をトマトケチャップがグルリッと円状にかけられて……いや、トマトケチャップを逐次投入せず、一気に全てドビュッピュッーと消費して、オムレツがトマトの紅い海の上に浮かんだ……。これが白真珠流のオムレツというやつなのだろうか……?
使った卵が人間の頭ほどのサイズがあって、卵の黄味と白味が大量に余ったから、彼女は続いて巨大な目玉焼きをフライパンで作る。その卵焼きは巨人の目としか思えないほどに巨大で、分厚く、とっても重厚感があった。
つまり……俺の食卓に、トマトケチャップの海に浮かんだオムレツと、塩で味付けした目玉焼き……見事なまでの親子丼ならぬ、親子オムレツがそこに鎮座していた訳である。
自然界の栄養を可能な限り詰めたような卵の生地が、俺の食欲をそそる。
それらの料理を並び終えた白真珠は、両手を盛大に広げて自慢気に胸を反らした。
「お師様ー!僕の愛妻料理の出来上がりですー!」
「いやいや!?夫婦じゃないから!」
「え、夫婦?でも、仲の良い男女が作る料理って、愛妻料理っていう言葉を使うんじゃ……?
喫茶店で働いていた時『お帰りなさい旦那様』とか『美味しくなーれ美味しくなーれ』って言わせられながらオムレツ作ってましたよ?」
……うむむ、日本では児童労働が盛んという事なのだろうか?
若い男性がほぼ全部、徴兵されて居なくなった分、小さい女の子が労働者不足を補っているのかもしれない。
そんな日本の未来に、暗雲を感じた俺は気分を切り替える事にした。
「料理が冷めるから……さっさと食べような」
「はーい。あ、スープも作ったから飲んでくださいね」
部屋の白いテーブルには、卵焼き、オムレツ、謎の薄い黄色のスープ。
この三つがずらりっと並んだ。
俺はもう……笑顔になるしかない。この料理の数々は俺の人徳の良さ故に作られた代物なのだ。
これで白真珠の年齢がロリじゃなかったら……恋人になって欲しいくらいなのだが、まぁ、現実は思うように進まないから仕方ないのだろう。
「うむ、それでは美味しく頂こう」
俺はステンレス製のスプーンを持ち、オムレツの端を千切り、口の中へと軽やかに放り込んだ。
ゆっくり味わうために目を瞑り、視覚を封じて味覚に感覚を集中させる。
……まるで雲を食べたような口触り、プルップルッとした卵の食感と、ジューシーな鳥肉の二つが混ざり合い、味の交響曲を奏でている。
完熟トマトを使った甘いトマトケチャップのおかげで、とても風味深い味わいになっていた。
卵は一部は半熟で、口の中でとろりーっと流れ落ち、卵の別の顔を味で表現してくれる。
これを美味しいとか、美味いとか、そんな雑多な言葉で表現したくない。
だがあえて言うならば――
「お師様?どうです?美味しいですか?」
「……しゅごく、おいひい」
「まぁ、それは良かったです!それじゃ僕も食べよう!トマトケチャップどっさり使ったオムレツとか最高ですよね!きっと、このトマトも高級品でしょうし!」
……天使だ。俺の目の前に本当の銀髪の天使がいる……。
オムレツがおいひい……今すぐ、プロポーズしてお嫁さんにしたい……。
世間からロリコンと言われても良い……こんなに美味しい料理を毎日食えるなら、日本国の法律なんて無視して――
「美味しいですねー!僕が作りましたけど、素材が素晴らしいと凄く良い味がでますよー!
これって完熟トマトなんですかね?甘くて濃厚で、滅多に味わえない至高のトマトケチャップだと思います!市場にあるトマトって、大抵は保存が効くように完熟する前に出荷しちゃうから、ここまで濃厚なトマトケチャップってないんですよね!」
無邪気な笑顔で銀髪ロリが俺に微笑んできた。着ているのは白いセーラー服なのだが白衣の天使さんに見えて……不思議である。
やばい……このままでは俺は……日本の無責任マスコミどもからロリコンという烙印を押されてしまう。
幼いのに膨らんだオッパイが魅力的で、尻がなんか気になる感じにモルンモルン動く銀髪ロリで、しかも料理上手。
なんて価値が高い女の子なのだろうか?
……とりあえず、スープを飲んで落ち着こう。食事に集中すれば間違いを起こさずに済むはずだ。
スープもやはり……恐ろしいほどに、おいひい。
「あれ……?」
スープを飲んだ途端、俺の身体の全てが元気になっていく。
男の象徴である股間の象さんも元気になりすぎた。象さんのお鼻がとっても長いのと同じく、俺の象さんも元気にパオーンと長くなっていく。
頭脳が元気になって冴え渡り、頭が暑くなる。猛烈に激しい運動をしたい気分になって心臓がエンジンのように脈動する。
ま、まさかこれは――
「お、おい、白真珠」
「……モグモフ、ゴックン、どうしました?」
「ス、スープに何をいれた?」
俺がそう聞くと、白真珠はとっても良い朗らかな顔で
「亀さんっぽい生き物を刻んで、スープにしました!」
な、なんて事をしたんだっ……!
冷蔵庫に入っていた亀っぽい生き物といえば――精力剤として有名な超スッポンである。
一日中、男女の営みを繰り広げる事も可能な高級食材だ。
つまり、男も女も絶倫になって、確実に妊娠するまでスケベーな事をやってしまう劇物。
悪徳都市の大きな祭りの度に、この超スッポンが活躍し、淫らでスケベーで背徳的な乱交騒ぎが起こり、観光資源となっているくらいである。
こんな事を考えている間にも、俺の体にエネルギーが余りすぎて、全てを外に吐き出したくなる気分になってくる。
種族を残す本能が刺激されて、目の前の美しい銀髪の少女がとっても良い――豊満な身体を持つ良い女に見えてきた。
体は小さいが胸が大きい。セーラー服の上からでも、その大きさが分かる。
しかも、ノーブラだとハッキリ分かる……オッパイが重力に逆らって立っている事を意味するのだ。
まさに神秘。その神秘を暴いて、彼女の身体を検査しまくるのは人類のためになる気がする。
「……お師様?どうしました?
このスープって凄く元気出ますね、きっと亀さんが栄養豊富だったんですよ。
これ一杯でご飯10杯くらい食べれそうです」
……なんて妖艶なロリボイス。病みつきになる癖になる声だ。
白真珠の真紅の瞳。真っ赤でルビーのように綺麗で……俺は彼女を自分の物にしたいと思った。
年の差なんて関係ない。こんなにエロ可愛いなら、それは立派なレディーだ。
そもそも男の部屋に入り込んだ以上、そういう覚悟もしているはずだ。
そうだ、何をやっても良いんだ。この部屋は防音なのだから。
どれだけ白真珠が泣き喚いても……外部には音は漏れない。
ならばやる事は決まっている。現状を打開するには――もう、これしかない。俺の性欲を解消するにはアレしかないのだ。
アレといえばアレであり、アレはアレである。
「……おい、白真珠」
「どうしました?」
妖艶すぎる声に、背中がゾクゾクッとした。
白真珠の身体は、外見から想像できないほどに鍛えられた健康的な身体。
激しい激しいスポーツをたくさんして、体を徹底的に虐め抜いても耐える事だろう。
俺は、小さな銀髪ロリのすぐ目の前へと顔を近づける。
白真珠はなぜか驚いて後ろへと逃げた。
俺は逃がさない。壁際へと彼女を追い詰めて、右手でドンッと壁を叩く。焦る銀髪ロリの顔が引きつって面白い。
「あ、あの、お師様……?
な、なんか凄く怖いんですけど……?」
「……夜の気持ちいいスポーツに付き合ってくれないか?
大丈夫だ。きっと、気持ちいいから」
「はいぃ?」
ロリは承諾した。あとは――やるだけだ。
ーーー
(ノ゚ω゚)(ノ゚ω゚) 主人公、変態なのかー!?
(´・ω・`)
(ノ゚ω゚)(ノ゚ω゚) 反応しろよ!?先生!
(´・ω・`)
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