6話「ロリと寝てしまったが、俺はロリコンではない⑥~洋ロリの自宅へようこそ~」
「お師様!僕の家にご招待です!」
白真珠がそう言って、俺を連れてきたのは……ダンジョン学園の敷地内だった。
先ほどのコンドームの自販機の裏側にある森である。
小さな学生寮でもあるのかと思ったが、建造物の姿は全くなく、代わりに避妊グッズや妊娠検査セットなどの道具が売っている自販機が、うようよと生えていた。頭が元気になる薬物も売られている所に悪徳都市らしさが出ている。
……うむむ、銀髪の小さな女の子をこんな場所に放置したら……不審者に襲われるぞ……。
若い男は飢えた獣なのだ。美しいロリ娘だって容赦なく襲って食べてしまうに決まっている。
童話の赤ずきんちゃんとかも、狼に襲われて食べられてしまっているじゃないか。
俺みたいに、ロリは性の対象外という紳士でなければ、白真珠の今後の人生が危うそうだ。
「もう少しで僕の家ですよー」
道を歩きながら呑気そうに白真珠が言った。だが、家屋の姿はない。
森と自販機があるだけだ……さらに道なき道を行くと、そこは――大量の木を伐採して作られた空き地。
青いテントが張ってある。石で出来た竈が離れた所にあって本格的なキャンプ地に見えた。
白真珠は自慢気に、大きな胸を反らして――テントを指し示す。
「これが僕の家です!
なんとっ!家賃はタダ!経済的な自然の家なんです!」
「ホームレス少女!?」
「ホームレスではありません!ここが僕の家なんです!」
「風呂はどうしたんだ!?」
「学園の水道水をドラム缶に入れて、薪を燃やして温めて使ってます!
無料って素敵ですよね!」
「なるほど……ここだけ空き地になっているのは、木を薪にしたからか……」
……頭が痛くなってきた。
もしも、この学園にロリコンがいたら大変だぞ?
麗しい銀髪ロリが、人目のない場所に住んでいると知られたら……ああ、大丈夫か。
エッチィ事をする前に、骨を折られて返り討ちにされるな。
スケベーな事をしようと思ったら、必然的に近接戦闘勝負になる訳だし。
男は股間を蹴られたら即死魔法を食らったかのように悶絶する生き物だ……悲しい……。
「……白真珠、一応……聞いておくが……不審者に襲われなかったか?」
「ロリ狩り狩りして良い稼ぎになりました!」
「つまり、どういう事だ!?」
「ロリを狩る悪党達を、逆に狩るボランティア事業ですっ!
悪党達を殴って改心させて薪を量産する労働力としても使えますし、結構、良い暮らしなんですよ!」
「魔物を倒せるなら宿くらい借りれるだろう?」
「だって、家賃高すぎて、お金が勿体無いですし……。
地球からここに来る最中に、路銀は消費しちゃいました……。
狩った魔物から出る食べ物は、美味しくて全部食べちゃいましたし……」
急に白真珠が大きなオッパイの前で、両手を組んで恥ずかしそうにモジモジした。
小動物のような愛らしさがあるが騙されてはいけない。
子供に擬態して、ノコノコと油断してやってきた人間を食べるスプリガンのような恐ろしい怪力娘なのだ。
このままでは、学園にいるロリコンどもが全滅……しても良いが、相棒をこんな所に住まわせるのは問題だらけだろう。
「はぁ……白真珠、俺の家に来い。
家賃の半分を払うなら住ませてやる」
「え?良いんですか?」
「その代わり……たくさん魔力を提供してもらうぞ。
丈夫な身体があるんだから、もっと有効活用できるはずだ」
「身体……?ま、まさか……お師様は僕にメロメロ……?
ひょっとしてプロポーズ……?これって乙女が夢見る玉の輿……?確かキスしたら凄い事になるんだっけ……?」
……うむむ、この銀髪ロリは俺に集(たか)る気だ。俺が恐ろしい大金を銀行に預金している事を、本能で理解しているようだ。
残念だったな、白真珠。確かにお前はとても可愛いし、胸も大きい素晴らしいロリなのだろう。
だが、俺はロリコンではない。大人でおっぱいボインーボインーでムチムチな女性が大好きな男子だ。
住む場所はくれてやるが、それは頼れる相棒になりそうだから、ただ、それだけだ。
しかし……本当にオッパイ大きいな、こいつ。セーラー服の上からでも分かる感じに、重力をガン無視した生き生きとした胸だった。
「そういうのは……もう少し胸……いや身体が成長してから言うんだな。
じゃ、俺の自宅に行くぞ。読み書きができないなら俺が教えてやる」
「なるほどなるほど、じゃ、お師様!
これからよろしくお願いします!」
「うむ、よろしく頼む」
白真珠が頭を下げてきた。
後ろの首が見えた事で気づく。首飾りを吊るすためのヒモがそこにはあった。
きっと、大きな胸の所に何らかの飾りがあるのだろう。
水浴びの時は見えなかったから、体を綺麗にした後に魔法の鞄から取り出して装着したのだろう。
「ワシには分かるっ……!
自宅に連れ込んで、脱がして色んな意味で身体で払わせるつもりだなっ……?」
……気づけば、チーズ校長が背後に立っていた。
暇人か、アンタ。数万人いる新入生の面倒があるのに、よくここに来たな。
「これをプレゼントしようっ……!なにっ……!気にするなっ……!好きな娘がたまたま小さかっただけっ……!そう納得してやろうっ……!
ワシも若い頃に同じ過ちを犯したっ……!やれば妊娠するって事を忘れていたっ……!
子育てと冒険者と学業を両立するのは難易度が高すぎるっ……!」
チーズ校長は、白真珠に見えないように俺の手に――経口避妊薬ピルを渡してきた。
女性が飲むだけで、エッチィ事をしても妊娠しなくなる薬物だ。
女性労働者の生活必需品である。これのおかげで社会で働く女性が増えたそうだ……。
歴史を劇的に変えた凄い発明品だと言えるだろう。
「もうやだ、この学校……俺はロリコンじゃないんだぞ……」
「そうだ!お師様の自宅を、正義の味方の秘密基地にしましょう!
目指せっ!未来の正義戦隊です!
巨大ロボットとか乗りたいですよね!」
どうして……白真珠はこんなに正義のヒーローが好きなのだろうか。
地球ではどんなアニメや特撮物が流行しているのが知らないが、きっととんでもない作品が登場したのだろう。
「戦隊ものができるくらいっ……!子供を産みたいとなっ……!?
この男はっ……!只者ではないっ……!」
PTAの皆さん、この校長を通報しても良いか?
いや、逆に俺が警察のお世話になるのか?
新キョウト・シティの法律がどんな感じになっているのか知らんが、悪徳都市と言われるくらい腐敗しているし、きっと法律は意味がないのだろう……。
-ーー
(ノ゜ω゜)(ノ゜ω゜)ちなみにロリに手を出すとどうなるんですか?
(´・ω・`)行政が腐敗して、都市長が爆破テロで死亡しとるし、なんの問題もない。※遺体が残らんから、色々とトリックに使えそう
(ノ゜ω゜)(ノ゜ω゜)ひでぇ世界観
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