第11話・意外な同居人達。
歩輝side。
ガチャ
「もう誰か居るみたい…!」
一人の女子がリビングのドアを開けて俺を見て固まった。
俺も意外な人物にソファーから体を起こしてその人物を指さした。
「篁 凛!」
俺が今気になってる奴がまさかの同居人!
嬉しくて緩みそうな口元を手で必死に隠す。
「魔王が同居人とか面白すぎ!」
篁の隣に居た前髪を上げたオレンジ色の髪をしたチャラい男が、俺を指さしてゲラゲラ笑った。
「あ?テメー誰だ?」
そいつを睨んだ。
「もしかして知らないの!俺すげー有名人なのに!」
悲しそうに眉を八の字にさせて落ち込んだ。
忙しいヤツだな。
「もうみんな集まってるね」
篁の後ろから頭だけをひょこっと出しす女子。
こいつモデルのMOMO。
MOMOの後ろから現れたのは、うちの学校の生徒会長。
「そのようですね」
なんだよこのメンツ。
状況を把握出来ずにボーッとしていたら
「会長にMOMOもいる!てことは魔女もいるってわけか!」
2人の登場に異常な程興奮するKYが、キョロキョロと華恋を探し始めた。
「浅雛さんは?」
篁が俺にそう訪ねてきて答えようと口を動かす。
「今ふ」
「そういえばまだお風呂場の確認をしていませんでした」
会長がそう呟きお風呂場に向かった。
「おい!バカ開けんな!」
慌てて止めようと後を追いかけるがもう遅かった。
ガチャ
「「…」」
会長が開けた扉の先には、バスタオルを巻いた華恋が目を見開いて立っていた。
会長と華恋は、お互い驚いた顔をして動きを止めていた。
この状態で誰もが言葉を発する勇気は無い。
そんな状況の中一人だけKYがいた。
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