終わったと思った?私も思ってました(例によってアドリブです)
ひと悶着あった。
魔法使いの少女を倒したとたん、
女人馬が
◇
―――ひどい目にあった。
女賢者はため息をついた。帰路に就いた女人馬たちに随伴するという形である。男たちの馬に同乗させてもらえているだけ待遇はマシではあるが。どうやら解放はしてもらえぬらしい。それはそうだろう。己は高位の
取り戻したランプは女人馬が馬の胴体に括り付けている。女賢者の生首と共に。
仕方あるまい。しばらくは彼女に使役されるのも悪くはないかもしれない。この機会に、遊牧民の暮らしぶりを間近で観察させてもらうとしよう。
自分を納得させた女賢者は、精神的疲労でぼおっとなりながらも到着を待った。
◇
深い。深い、闇の中であった。
帰還した魔法使いの少女。いや、その霊魂は、
危なかった。あのままでは肉体と運命を共にする所であった。咄嗟にこの
彼女の
まああの少女の肉体は大変に役立ってくれた。死の瞬間自分の肉体へと戻された彼女はどのように感じたかは分からぬが。
傍らの玉座に腰掛ける、己の肉体を見上げる。魂の抜けている間、仮死状態となっていた体。
彼女は。邪悪なる魔法使いの霊魂は本来の肉体へと戻ると、重い腰を上げた。
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