戦後処理はいつも早い(くっころの伝統)
それは殺し合いに発展するようなものではないが、だからといって集団としての両者が交わり合うことはあまりなかった。とはいえ彼らも闇の種族や不浄の者どもの前では肩を並べる戦友でもある。敵の真横を突いた
残った魔力と体力を注ぎ込んだ強烈な攻勢は、闇の軍勢の中央を散々に叩きのめした。小ものは多数逃散していったが、組織化されぬ敗残兵どもは脅威ではなかった。疲弊しきった
勝利し、部隊を再編した三軍。すなわち
闇の種族の地下都市。その複数の入口より突入した三軍は、その抵抗の弱さに拍子抜けした。組織的な反抗は全くなく、たやすく攻め入る事が出来たのである。守備部隊の指揮系統に何かあったことは間違いあるまい。
素早く内部へ浸透した彼らは、都市の最奥、神殿の中で多数の黒焦げ死体と
激しい戦闘があったことは明らかである。詳しく調べた彼らは、炭化した死体の中。まだひとつだけ、完全に死してはいない者がいるのを発見し驚愕した。酷い火傷を負っていた彼は人間の少年であった。
傷ついた生首(不死の怪物である)を抱きしめて仮死状態にあった彼はすぐさま後方へと搬送されることとなる。
神殿は略奪された後(もちろん戦利品は戦いに参加した者達に公平に分配された)、完全に破壊された。
これによって、
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