第20話 強迫性障害のきっかけ…。

強迫性障害のきっかけは、何なのでしょうか?

ネットで調べてみても、色々な説があるようです。

例えば、人生の転機やストレス等です。

でも、こればかりはアレですよね?

強迫性障害になった本人にしか分からないと思います。

人生の転機がきっかけかもしれませんし、ストレスかも

しれませんし、他にもきっかけはあると思います。

私の場合、思い当たる原因は仕事だったのかなと思います。

確かに、ストレスもかなり抱えていました。

今は、別の会社で働いていますが…。


当時の私は、バス会社でバスの運転手をしていました。

主に路線バスで、その中には同じ所を周回している循環バス

もありました。

普通の路線バスであれば、1運行ごとで終了になるのですが

循環バスになれば、同じルートを1日中、周回している訳ですから

バスはそのままで、運転手だけが駅で交代に出向くという

スタイルがとられていました。

そうなると、同じバスに数人の運転手が1日で乗り込む事に

なります。

バスに異常があったか無かったか?

お客様の引き継ぎ等の報告は勿論、あります。

その中でも、バスの異常となればエンジンの不具合等の他にも

バスを壁に接触させてしまった等も含まれます。

当然、バスを接触させると車体には傷がついているので誰が

傷つけたのか調べられます。(報告が無ければ…。)

普通の路線バスであれば、自分が1運行を担当するので

出発前に車体に傷があるかどうかの確認はとれますが

時間に余裕の無い循環バスであれば、話は別で、車体の傷を

いちいち確認している余裕はありません。

運転手間の引き継ぎだけでも、時間に追われているのです。


そんなある日、私も運行を担当した循環バスが会社に戻った際に

接触事故を起こしているのが発見されました。

勿論、報告は無かったそうです。

そして、私にも接触事故を起こしていないか?

会社側から疑いをかけられました。


私は、接触事故を起こしていませんでしたし当時は

無事故の表彰もありましたので、事故を起こさないように

かなり慎重に運転していました。

その影響で、遅れ運行になっていたのは内緒の話です。(笑)


運行ダイヤに合わせて、事故を誘発させるか運行ダイヤを

気にしないで安全を重視するかの違いは、運転手によって

分かれます。

私は、運行ダイヤよりも安全を重視しました。


この疑い、些細な事ですが、私の強迫性障害発症の原因に

なったのではないかと思っています。


確かにバスの運転手は拘束時間も長く、ストレスも蓄積され

やすいです。

おまけに、当時は無事故の表彰を狙っていたと言う事もあって

結局は、色々な原因が重なって発症したのかもしれません。


その後、サイドブレーキや電気の消し忘れなど、色々な事が

次々と気になるようになっていきました。

バスには装置がたくさんついています。

その全てを確認するのは、とても苦痛な事でした。


皆さんの強迫性障害の原因には、思い当たる節があるでしょうか?

思い当たる節がある人も多いそうです。

また、思い当たる節の無い人も居るようです。


強迫性障害、本当に怖い子ですね………。

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