第12話 強迫行為の記憶…。

そう言えば、強迫性障害になって未だに大きな謎があります。

それは、強迫行為の記憶は何故、瞬時に消えてしまうのか?

例えば、手を洗っている時は、ちゃんと洗っていると言う

事が分かっているのに、タオルで手をふいたあと、すぐに

洗ったのかどうかの記憶が曖昧。

酷ければ、実は洗っていないのではないか?

そんな風に感じてしまう。

それが、無限に洗ってしまう原因。

冬は、かなり水が冷たいのでタオルでふいてもしばらくは

手も冷たいし、洗ったって実感できるけど、それは洗ったと

言う記憶ではなくて、感覚からの考え方。

夏場になると、冷たいという感覚はあまりないから記憶には

残っていない。

だから、何回も洗ってしまう。

そう言う人も居そうです。

そう言えば、私の強迫行為に車のサイドブレーキの確認が

あります。

かつては、数十回~数百回くらい確認していたサイドブレーキ。

今では、数回程度で確認を終わらせられます。

ですが、記憶が瞬時に消える部分は同じです。

車の鍵をしめて、サイドブレーキの確認をします。

見ている時は、サイドブレーキが引かれているので安心します。

でも、そこから目を離した途端、サイドブレーキが引かれている

記憶が全く、無くなります。

酷ければ、サイドブレーキがひかれていないイメージが頭を

支配します。

確認した事は分かっているので、何回確認しても同じ結果だと言う

事は分かっています。

そして、確認した時に安心している事も分かっているので

そのまま終われば良い物を…。

最悪の事態を考えてしまい、サイドブレーキをどうしても確認

してしまいます。

今でこそ、数回の確認で済みますが、酷かった時期は車に乗って

出発するのも片付けるのも大変でした。(汗)

今では、確認してサイドブレーキが引かれていなければ焦っている

はずなので大丈夫☆

そう言い聞かせています。


ちなみに、ここからは少し面白い事を書こうと思います。

共感していただける方が居れば、嬉しいです。

例えば、こんな文章が書かれたプリントがあるとします。



『 ○○○の行事を行いますので、15時迄に集合してください。

  当日、持ってきていただく物は、蛍光ペン・ボールペン・筆

  鉛筆・消しゴム、その他、必要な物です。

  (なお、鉛筆に関しては、色々な濃さを表現できるよう数種類

   ご用意ください。) 』


実は、数十回~数百回、念入りに確認しても、実は注意している

部分しか見えていない事が多々あります。

最初は、全ての文章を読むのですが、2回目以降は(  )内を

軽視してしまい、持ってきていただく物に集中してしまいます。

すると、確かに持っていく物は準備します。

勿論、鉛筆も入っています。

普段から、色々な種類の鉛筆を用意している人は、失敗をしませんが

たいていの人は、1種類しか鉛筆は持っていないと思います。

HBならHBだけとか…。

で、当日になってミスに気が付き、あんなに確認したのに~!!!

そう思い、後悔してしまいます。

あの確認に費やした時間は、何だったのだろう? みたいな感じです。


これは、あくまで例えの話なので分かりづらかった方も多いと

思います。

実は、私も書いていて分かりづらいと思いました。(笑)


でも、こんな経験はあると思います。

何度も確認したのに、忘れてしまった様な事。

これは、普通の人でも十分、あり得る話だと思います。

私も仕事上で、書類を結構、扱うのですが…。

2~3回、目を通しても意識していないところは見落としています。

完璧な人間なんて、居ませんよ。(開き直り?)


強迫行為の時の記憶、とてもミステリアスです。

神様のいたずら………?

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