第2話 自殺と言う選択肢…。

強迫性障害の比較的、軽い(軽いと言っても本人にとっては重い。)

段階の人にとっては、自殺と言う選択肢は頭の中に浮上して来ないと

思う。

勿論、強迫性障害のみを発症している方の話である。

合併症で、うつ病などを持たれている場合は、話は別物となる。

強迫性障害も軽いものから重いものまで存在する。

軽いものであれば、少し神経質かな? くらいで済ませられる。

それが、少しずつ重くなるにつれ、神経質では済まされなくなって

いく。

軽い以上重い未満になってくると、周囲からも明らかにおかしく

見られたりするのが気になってくる。

特に、家族であれば尚更、その異常に気付いてしまう。

普通を演じようとすればする程、悪循環に陥ってしまう。

そして、おかしく思われるのが家族であれば、指摘されたとしても

それ程の精神的な負担にはならないが、他人から指摘されると、

かなりの負担になってしまう。

重くなってくると、自分の存在について 『?』 を浮かべるように

なってくる。

この頃には、自分だけでは対処できずに所謂、人を頼りにして

いたりする事もある。

自覚があるかないかの違いはある。

知らず知らずのうちに、無意識に人を頼っている事もある。

一番、最初に頼りにするのは家族になると思う。

ただ、頼りにされる家族の負担も大きい。

そして、周囲の人に頼っても周囲の人の負担も大きい。

一番、苦しんでいるのは強迫性障害になってしまった人。

中には、助けてくれなくて暴言や暴力にいたるケースもある。

とても、普通の人には分からない程の苦痛を伴う。

そして、症状の 『重い』 を通り越して最後に行き着く先は

限界を迎え、精神的にもボロボロになって、自らの命を

たってしまう自殺と言う選択肢。

すぐに自殺に踏み込むのではなく、ちらちら頭を自殺と言う

観念が支配していく。

もしも、これも強迫観念の一種だとしたら、強迫性障害に

殺されてはいけない。

私も強迫性障害を経験し、かなり苦しんだ。

いつになれば、治るのか?

自殺を選択肢に入れた事も多々・・・。

目に見えて治らない病気。

その上、強迫性障害は日々、強くなっていく。

そして、処方される薬はあるものの、その薬の効果を感じられない。

最終的に私が行き着いた先は、薬を飲まずに治してやると言う強い

気持ちでした。

不思議と薬を飲まなくても、本当に少しずつですが症状は改善して

いきました。


ただ、私も現在進行形で強迫性障害は持っていますが当時の

重かった時と比較すれば、かなり普通の人に近づけたとは

思っています。

1日の大半を強迫に支配されていた日々。

いつ、楽になれるのかだけをずっと考えていた。

自分が壊れていくのが分かるから、気が狂いそうになった時も

ある。

色々な面から見て、強迫性障害の方には、自殺という選択肢

は選んでほしくはないのです。


頑張れと言うと、負担になりますから言いません。

すぐには治らないと割り切って、強迫性障害と付き合うのが

私は、良い乗り越え方かなと思います。

焦ると悪循環に陥るけど、ゆっくりいけば改善は望める。

それには、個人差はかなりあると思う。

そして、私が薬を飲まなかったからと言って真似をするような

事はしないでほしい。

薬が効いている方がいらっしゃるのも事実。


そして、今、自分が強迫性障害なのかも?って思っている

人も多いと思う。

たいてい、精神科・心療内科に行くのは抵抗があると思う。

そして、精神科・心療内科の類の病院は、当たり外れが

大きい。

良い病院を見つけるのも一苦労にはなる。

ただ、自分に合う医者を見つける事が出来れば信頼関係が

生まれて、治療も良い方向に向かっていく。


私はかつて、心療内科の先生に…。


『あなたの様な重い人は診きれない。

 個人開業の病院は、一日に何人の患者を裁けるかで

 成り立っている。

 大きな病院でもあたってください。』


心を診てくれるはずの病院でも、所詮は医者も人の子。

酷い医者も居るが、精神科・心療内科を受けようと思う

人は、そう言われることもあると思って行くのが良いと

思う。

その方が、ショックも少ないかもしれない。


私は、この医者の一言で、かなりのショックを受けた

人間なので…。


で、最後に一言。

言いたい事は、強迫性障害に負けて自殺と言う道を

選ばず、生きてほしいと言う事です☆

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