引き際がわからない人
人と関係を作るには、いつの世もかけひきが必要だ。仕事を習得するには上司とのかけひき、
ある部分は、頼りながらも自分で考える時間も必要。最初から自分で、勝手にやり過ぎてもだめ。かといってなんでも聞いてわかったふりをしながら曖昧に仕事をするのもだめ。
人に指示をだすのも、一方的はだめ。相手の話を聞きながら、最終的には自分の考えに同調してもらうのがベスト。
人間とは、人の間と書くのだ。人と人の間にお互いの考えや感情があって、初めて人間なのだと思う。(これもなにかの本の受け売りだけど。)
私は村上春樹の小説が好きだ。
彼の小説は、私の知る限り完璧なハッピーエンドはない。誰かが、死を向かえ、重要な人物は最後にはいなかったりする。あと耳に対するこだわりも外せない。
彼らは必ず何処かで引き際を悟る。
人のかけひきでもっとも重要なのは引き際ではないだろうか?昔から、押して駄目なら引いてみな。なんていうが、まさにそれこそ人間の心理の真髄なのではないだろうか。
恋のかけひきもこれに然り。私は引き際が、かなり下手だと思う。好きな娘にはとことんアプローチする。会いたい気持ちを押さえられない。こちらからグイグイいかなければ、相手が離れて行く気がしてしまう。惚れた者はいつまでも弱い。それではいつまでも対等な関係ではなく、惚れた者と惚れられた者の関係のままなのだろう。
だから結局いつまで経っても、一方的な恋心なのかもしれない。
一年間で母国に帰ってしまう実習生は、まさに村上ワールドのファンタジーキャラのような存在だ。色々考えさせられて、いつか会えなくなってしまうのだ。
僕は村上ワールドに出会ってからやたら人の耳を見てしまう。
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