第4話 瑞城

これが「カーニバル IN フォーレ」での私の名前。


瑞城はみずきと読む。


これは、入店前、私が字画を調べたり、名前そのものの意味を考えて組んだ名前。


「瑞」という文字はとても縁起のいい漢字で、意味は

「みずみずしい・清らかな・めでたい・美しく生気がある様」


また、この漢字は豊穣や繁栄も意味する。


そして「城」は自分自身を意味している。


リスタートを賭けた、この道の行きつく先が、

美しく繁栄する豊穣の城になることを願って付けた。


この名前は、言わば私の分身であり

私の願いと祈りをぎゅっと詰め込んだような名前なのだ。


だけど、ほんとのところ、この組み合わせの字画そのものはだいぶ良くない・・・。


というか、むしろ悪い。


だけど、それよりも文字そのものの意味を重視した結果、これにした。


今までいろんな名前を使ってきた私だが、その中でも一番好きな名前だ。


さて、この「瑞城」という名前。


後に、ある騒動の中心となり、

やがてはそれが原因で、何とも理不尽な話だが、突然の社長命令によって

全店の「みずき」という名前のキャストが名前を変えるという

前代未聞のとんでもない事態が起きることとなる。


そして、私に至っては、ピンポイントで名指し指名され、

名前を変えざる得なくなるという、通常あり得ない事態なのだが、現実に起きたのだ。


たぶん全国探してもそんな事態が起きた店なんてほとんどないと思うが・・・。


それはまたのちの話。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る