ひとりばなし

早川トイレ

ひとりばなし

「大竹はタバコを取り出して口にくわえると、慣れた手つきでジッポライターを小気味良い音を立てて開き、火をつける。

毒ガスと世間では言われているタバコの煙だが、今の大竹にとっては精神安定剤のようなもので、心臓のリズムが収まるのを感じた。」



もっとも、僕はタバコを吸ったことはない。

小さい頃、興味本位で親のたばこを火をつけないまま口に含んだっけ。

ミントみたいな、スーッとする風が口の中に流れ込んできた記憶がある。




「紫煙をくゆらせながら、大竹は目の前にいる吉村カナコを見下ろしていた。

これはあくまで身長差からくるものであり、別に土下座をさせているなどというわけではない。

吉村は僕との出会いに備えてか、普段よりきらびやかな服装をしていた。」



女の人と関わる事自体そうないし、ファッションにも特段興味が無いから女の人がどういう服装をしているか書けないんだよなあ。

画像でググってみても横文字のややこしい名前ばかりで覚えられないし。

紫煙って言い方、カッコいいよね。




「大竹には彼女の気持ちが分からなかった。

ただ声にならない声を上げ泣くばかりの彼女に、むしろ理不尽な怒りさえ抱き始めている。」



小説読んでると女の人ってよくヒステリックに泣いたり怒ったりするけど、

実際はどうなんだろう。確かに中学校の頃の先生にそんな人はいたけれど、この話の吉村って、大竹と同年代の20代後半だから、年が結構離れてるんだよなあ。

ていうか、そもそも僕自身20代後半になんてなったこともないのに、どうしてそんな年の人の心情を書こうなんて思ったんだろう。

大竹は何を考え、吉村は何を考えているんだろう。




「「泣くのをやめてくれないか」

その大竹の声には、もはや怒りが隠しきれていない。

その露骨に浮き出た怒りを察知したのか、吉村の泣き声がより大きくなる。」



ここから、どう話を広げよう。

まだこの部分書き始めて400文字もいってないし……。

ノリで恋愛の話書こうなんて思ってたのが間違ってたな。

そもそも、大人の恋愛が書きたくて社会人の設定にしたけど、まだ大学生だし大人の恋愛以前にまともに恋愛できたことないしもう分からねえよ……。

それに、表現があまりにもありきたりすぎやしないか。

せっかく小説なんだから、もうちょい凝った表現を使うべきなんじゃないか……?




「バシッ。

皮膚と皮膚が勢いよくぶつかり合う音が響く。

吉村が大竹をぶったのである。

「私の気持ちも知らないで!」

そう訴えかけた彼女は、踵を返し人混みの中に紛れ、あっという間に姿が見えなくなってしまった。ぶたれたショックではっきりとは見えなかったが、目に涙を浮かべていたような気がする。」



よくあるよねえ、女がビンタするって。

「私の気持ちも知らないで」って、お前らの気持ちなんてこれっぽち分からねえよ。

これはもう、どうしようもないな。

今回は行ける気がしたけど、結局ダメだった。

今度は長く書けそうな、斬新なプロットを考えないと。

そろそろ1作くらい終わらせたいなあ。

でもまあ、後で閃いて続き書くかもだし、残しとくか。

『保存』をクリック……と。

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