もう俺の職業、化け物退治でいいや。 ~炎使いが今更才能の凄さに気付いたようです~
スカンディー(旧名:エル)
第一章 入隊
第0話 コンロの火点けに能力を使う人
21世紀前半、核戦争が起きた。
地球の大半は放射線などの有害物質で居住不能となり、日本も住めるところは東京のみとなってしまった。
そして時は21世紀後半
核戦争の影響か、特殊能力を持つ人達が現れた。
そして、怪物も現れるようになった。
その怪物は「エネミー」と呼ばれ、人々から恐れられていた。
そしてそのエネミーを退治する組織が「ディフェンサーズ」である。
ディフエンサーズは、強力な力を持つもの、剣術や格闘術に長けたもの、俗に言う魔法を使うもの、その他特殊能力を持った者が所属しており、エネミーに対抗できる唯一の手段であった。
そして、ある日の朝・・・。
「はぁ~、朝ご飯作ろ」
彼、
朝ごはんは目玉焼き。ごく普通の朝食である。
ガスコンロの火を点けようとした。
だが何回やっても火が点かない、ガスしか出てこない。
彼は仕方なく右手から火を出してコンロに火を点けた。
......ここで気づいた人もいるだろう。
そう、彼も特殊能力を持った人である。
その能力は「四肢から炎を出す能力」である。
彼は朝食の目玉焼きとミルクを新聞と一緒にテーブルに持っていった。
彼が新聞を開くと、それに挟まっていたチラシが落ちてきた。
「?」
アマツはそのチラシを拾う。
そのチラシは、ディフエンサーズの戦士募集と言った内容のものが書かれている。
「来週やるのか。まあ俺にはエネミーを倒せるほどの強い特殊能力じゃないし、関係ないや」
そう言うと彼はそのチラシをどこかへ投げ捨ててしまった。
彼の炎が出る能力は、手や足に少し火が出る程度。
もし彼に、エネミーを倒せるほどの強い能力があったら入りたいと思っている。
エネミーを焼き尽くす程の威力は無いと、彼は思い込んでたのだ。
......が、これは大きな間違いであった。
その間違いは、"あの出来事"が解決することになる。
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