第19話屈辱に脱衣

 周りをゴミ袋やゴミ箱で覆い、日花里に見張りを頼んで俺と七海は屈みながら事に及ぶ。

「じゃ、じゃあ脱がすぞ……」

「え、えぇ……」

 七海は腕が使えないし日花里は幽霊だから当然俺が服を脱がすことになる。

 まずはジャケットのボタンに手をかける。

 やばい、超恥ずかしい!

 何で俺はこんな状況でこんなことをしているんだ……。

 ジャケットのボタンを全て外し、袖部分を切り取ってまずジャケットは脱がし終えた。

 そして出てくるのはブラウス。いや、男性用のものだからワイシャツか。

 ワイシャツ姿になるとより露わになるのは豊満な二丘。直視するのも俺はためらってしまう。最近慣れてはきたが、脱がすとなるとやはり別感。ものすごい恥ずかしさだ。

「は、早くしてくださいまし……」

 恥ずかしいのは七海も同じのようで、照れながら催促してくる。

「わかってるよ……」

 首元の第一ボタンは元々外れているのでまずは第二ボタンを外す。そして次は胸の部分に位置する第三ボタンだ。

「んっ、んん……」

 ボタンに触れると手の甲に柔らかい感触が。それと同時に七海も嬌声を出す。

「おい、声を出すなよ……」

「わかってますわよ……でも、くぅ……」

 くそ、一々考えているからだめなんだ。何も考えずに一気に外せばいいんだ。

 胸に手が当たるが、気にせず外す。

「んぁ……」

 気にしちゃだめだ。気にしちゃだめだ……。

「はぁ……はぁ……」

 何とか全てのボタンを外し、ジャケット同じく袖も切る。これで普段部屋で見る姿と同じだ。

 次はズボン。これはただベルトを外して下ろせばいいだけ。しかし気になっている点が一つあった。

「……なぁ、下着代わりにって言ってたけどその下ってスカートか?」

「ええ。そうですが……」

「ってことは……もしかして……」

「?……っ」

 俺が言おうとしていたことが理解できたのか、日花里の顔がボン、とでも聞こえてきそうなほど一気により真っ赤になった。

「や、やめてくださいまし……!下はスーツのままでいいですわ!」

「そういうわけにはいかないだろ!ぬ、脱がすからな!?」

「いやっ、ちょっ、きゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!?」

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