第3話 バレンタイン


シーサイド・フェスティバルの登場人物達が、「あなた」を呼び出してチョコを渡すというシチュエーションの元にアドベンチャーゲーム(ギャルゲーやエロゲーともいう)方式で書かれているお話です。


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香澄莉子の場合


人気のない整備棟裏に着いた途端、彼女は真っ赤に染めた顔でチョコの入った箱を差し出してきた。


「あの! バレンタインなので……その……チョコを用意したので貰ってください!」


最後の方は一息でまくし立てるように言い切った。

突き出すように出された箱は可愛いくラッピングされている。


選択肢

・受け取る

・受け取らない


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山岡泰知の場合


「はいこれバレンタインチョコ。別に男から渡してもいいっしょ? 海外では男女問わずなんだしね、ほい」


呼び出しておきながら渡し方がやや雑である。しかし口調がいつもより早口になっている事からやや緊張してるのがわかった。


選択肢

・受け取る

・受け取らない


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村井静流の場合


呼び出されて赴くと、静流はムッスリとした顔で「んっ」と言ってポップな色合いの袋に包まれたチョコレートを押し付けるようにして強引に渡してきた。


「なんやねん、別にウチがバレンタイン参加してもええやろ。言っとくけどそれ……作んのめっちゃ苦労したんやさかいちゃんと食べてや…………そうや! 手作りや! 悪いか! いらんのやったら返せ!」


選択肢

・返す

・返さない


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若宮隆明の場合


「チョコだっ!!」


デエエエエン!!

という擬音が付きそうな程豪快にチョコを渡してきた。


選択肢

・デエエエエン!! と受け取る。

・デエエエエン!! と蹴る。


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手塚紅李の場合


「はい、ボクからのバレンタインチョコ。気持ちをめいっぱい詰めたから大事に食べて」


と紅李から気持ちの詰まったチョコを手渡された。

しかし、そのチョコはどこからどうみてもコンビニで売ってる三十円のチョコだった。


選択肢

・三十円の気持ちが嬉しい

・三十円かよ、けっ!


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境倉慈郎の場合


休憩中、たまたま二人きりになった時の事。境倉はその大きな身体に似つわしくない程に縮こまらせている。


「う、うっす。その……チョコ持ってきたので貰って欲しいっす。いつもお世話になってるので」


おずおずと差し出してきたチョコを受け取ると、それはデパートでそこそこの値段で売られているものだった。


選択肢

・有難く頂く

・返す


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エッツェルの場合


「見よ! これが私の開発したスーパーデラックスなんかスゴイチョコだ! ビタミンミネラル配合、カルシウム満点隠し味にトリフルオロ強酸を混ぜた最高傑作だ! これを作るのに三日徹夜したのだ、勿論貰ってくれるな?」


徹夜明けのせいか無駄にハイテンションなエッツェル、トリフルオロ強酸は硫酸より遥かに強い酸だから食べると確実に身体の中が焼けただれると思うのだが。


選択肢

・わーい強酸だいしゅきー

・逃げるに決まってんでしょーが!


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エンジェル・ブレッドの場合


「ああ? バレンタインチョコだあ? …………わりぃ忘れてたわ」


選択肢

・………………

・………………


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逢坂李里の場合


リリィは真っ赤な顔でモジモジとこっちを見ている。


『いつもお世話になってるお礼にバレンタインチョコを作りました。受け取ってくれると嬉しいです。食べてくれるともっと嬉しいです』


チョコの箱に添えられたメッセージカードにそのような事が書かれていた。ふと見上げるとリリィは目の前から走り去っておりその背中はどんどん小さくなっていく。


選択肢

・追いかける

・追いかけない


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後藤大吾の場合


突然後藤が全裸で現れた。その身にチョコを纏って。


「バレンタインチョコは……あ・た・し! 全身にチョコを塗りたくったあたしはまさにチョコの化身! さあ! 存分に舐めて! 食べて! しゃぶり尽くして!」


選択肢

・舐める(性的に)

・食べる(性的に)































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人型戦車カドモスの場合


十メートルもの大きさを誇る黒コートの巨人が、その手にチョコの包みをもってきた。

そっと受け取るとカドモスは頬をほんのりと朱色に染めた。


選択肢

・ベッドに押し倒す

・ホテルに連れていく

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