第6話 海岸漂着
冷たい海水が両足を浸す。
波の打ち寄せるのが聞こえる。
・・・おおーっ!足が!!足がちゃんとある!!
おおーっ!目も見える!
何と目の前の砂浜には自分の杖もある!!
おおーっ!俺は生き返った!!
何と、 何と! 生き返ったぞ!!
安心しきった心と身体は、そのまま無意識の世界へ
引きずり込まれそうになる。
犬の吠えるのが聞こえる。
でかそうな犬の声が遠くに聞こえる。
麦藁帽に長靴姿の若者が、片手に犬の綱、
もう一方にスコップを持って覗き込んでいる。
「・・・・大丈夫ですか?」
「・・・・・・・」
「救急車呼びましょうか?」
ウワン!ウワン!!ウーーーッ!!
白い大きな犬が思い切り吠え掛かってくる。
「呼びますね。すぐ呼びますね」
「。。。。。。」
意識が遠のいた。
杖!杖!!俺の杖!!・・・・・・・。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます