【007】


その男達は、俺に気付かれていることも知らず性的に笑いながら何かを話している。


「あの、女の子達可愛くない?」と一人の男は言う。


「そうだな。 可愛いな」ともう一人の男も笑いながら俺らを見る。


「取っちめて、売るか? あと今気づいたけど【リィーン家】のお嬢様だぜ?」


「本当か? ならとっちめるか!」






ーーーーー


「何で避けるの?」とレイカは憤怒しながら、怒鳴る。


避けなきゃ、痛いじゃん。 そんなこともわからないのか?

それより、あのきもい男達は………



近づいてくるな…… 警戒しよう……



「やあ?、お嬢ちゃん達?」やっぱり来たか……


余りにも突然な事にレイカは……


「何……?何なの……?」動揺の表情を浮かべる。


「いやぁー、僕たちは、貴方達を売りたいと思いました〜……………カード召喚!!」

男達の周りに魔法陣が誕生し、モンスターが召喚される。


あれは…… 【クロス・ドラグーン】結構なレアモンスターだ。



レイカは不敵に笑った。


「何……? 遣る気? カード召喚‼︎」カードを構えようとしたが、カードが無い……


「どうして……?」とカードを探すがそれでも無い。


「お探しの物はこれかな?」ともう一人の男は、レイカにカードを見せる。


「そんなっ……うっ……うぇっ……」とついに泣き出す。


「さて、遣れ! 【クロス・ドラグーン】!」胸にXと刻まれた龍は、吠える。


さて、どうするか?


色々試行錯誤を繰り返したがいい案が浮かばない。


『お困りのようですね〜』と頭の中に話しかけてきたのは、この世界に招き入れた【白い女の人】だった。


『ああ、その通りだ』


『なら、モンスター召喚すればいいじゃ無いですか?』と【白い女の人】は言う。


『でも、俺はポロゴンしか居ないぞ』と言うと【白い女の人】は微笑した。


『いるじゃ無いですか? 此処に?』


『何処に?』と訊くと、はぁという溜息を吐き


『もう、察しの悪い人ですね〜、私ですよ 私』


『えっ! そうだったのか?』


『もういいです、私が許可するんで私を召喚してください』すると手の上に小さな魔法陣が誕生し、カードがでてくる。


「どうしました?怖気ついた?」と男達は訊く。


如何にも猫を被り……笑いながら……


「いいや、違うのです。 カード召喚……!」すると凄い風圧ととてもでかい虹色の魔法陣が誕生する。


そうしてでてきたのは、白い女の人……では無く


羽根の生えた人間だった。


すると急に男達は、表情を変えた。


「まさか……【禁断の人間】……」なんだ? 禁断の人間?


すると白い女もとい禁断は……


「よく分かりましたね〜 じゃあ貴方達は邪魔なので殺しまーす〜」手を包むような形にし、風を生み出す。


それで禁断は、「さようなら」を言って風を飛ばした。


それは一瞬の事だった。


男達は、すぐに亡くなった。


その遺体?と言って良いものなのだろうか……


全てがぐちゃぐちゃで、亡くなった。


俺は吐いて倒れた。








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