<Chapter 1/JK>


J「最近さ~、肉食女子って流行ってるじゃん?」

K「恋愛とかにガツガツ行く女の子のこと?」

J「違う、『わ~い、おにく~♪』って言いながら肉にかぶりつくかわいい女の子」

K「それ本当に流行ってるの?!」

J「んでさ~、私もそれ目指してみよっかなって思って。Kはどう思う?」

K「か、勝手にやれば……?」

J「それじゃ困るよ~、何の肉を食べれば可愛く見えるとか教えてくれないと~」

K「ワニの肉でも食べてれば? 鳥胸肉に近いみたいだって」

J「じゃあさ、ハンバーグとチキングリルだったらどっちが良いだろ?」

K「知らないわよ……さっさとメニュー決めてよね。私はもう決まったから」

J「それじゃあ~……私も決めた! ウェイトレスさ~ん、注文いいですか~?」

 Wがモップを傍に置き、JKの席に寄ってメモを取り出す。

W「かしこまりました、ご注文をどうぞ」

K「ハヤシライス一つ、お願いします」

J「私、エスカルゴお願いしますね~」

K「肉ってそーゆーのでいいのっ?!」

W「う、承りました……少々お待ちくださいね」

 W、一時退場。

J「そーゆーのって酷くない? カタツムリだって、立派な動物性たんぱく質だよ~」

K「可愛いか? カタツムリを貪る女子高生って可愛いか……?」

J「まぁまぁ、細かいことは気にしない方が人生得だって」

K「そうかしらねぇ……ところであの店員さん、ポニーが可愛かったって思わない?」

J「へ? 何であの人の持ってる馬が分かったの? ニュータイプ?」

K「あのウェイトレスさん流石に馬主じゃないでしょうっ?! ポニーテールよ、ポニーテール!」

J「何だ~、ビックリした……そっか、この前髪型変えようかなって相談してきたもんね」

K「そそ。だからポニーも良いかなって思ったんだけどねー……一つに纏めるのは、ちょっと抵抗あるっていうか」

J「どうして?」

K「この前電車で一つに纏めてる人居たんだけど、何だかビニール袋を畳んで縛る時みたいな縛り方だったのよ」

J「えっ、それがどうしたの……?」

K「いやさ、その人のことが忘れられなくて。すごくインパクトが強かったのよ、顔と首の色も何か違ってたし」

J「いつも思うけど、Kって本当に変なところばっかり見てるよね……」

K「しかもその人の顔がさ、どっかで見たことあるなーって思ったんだけど。三分くらい考えてたらその答えが分かってさ、何かジオ○グに似てたのよね」

J「顔がっ?!」

K「しかもその人、やたらと幅の広いスカート穿いてて……下半身までジ○ングみたいだったから、もしかしたら腕とか伸びるのかなー、指からビーム出してサラ○ス級戦艦を一網打尽にするのかなー、って思ってたのよ」

J「た、確かにそりゃインパクト強いね……それがどうポニーテールと繋がるのか謎だけど」

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る