第5話 可憐な桐子のワカメを食べるケイさん
「そんなわけで、ケイさん、今晩もお願いします」
私はイケメンウミウシの彼氏の前で、三つ指をついてお願いした。
『そりゃ、まあ、いいですけど……』
部屋の灯りを消して、私はシートの上で仰向けになる。
暗がりの中、ケイさんの顔が間近に迫ってくると、心臓がバクバクしてきた。
『先に、キスからね』
えっ! ええ~っ!
(*´ε`*)ぷちゅ
それだけで私の頭のヒューズは吹っ飛んでしまった。
しかしそこから、歯の裏とか、舌の裏の付け根とかを、やりたい放題レロレロされてしまう。私にはなすすべがなかった。ひょっとすると、さっき歯磨きで取れなかった歯垢とかも舐めとられちゃってるんだろうか? そう思うとヒィーッ!!
と、濃密なディープキスであごが上がってしまった私は、そのままケイさんがぬるぬると下半身に向かっていく中で闇を見つめていた。
へその下をザラザラと舐められる感覚を味わいながら、声を出すのを我慢していると、遠くから香織のカワイイ声が聴こえてきた気がした。
「ひょっとして香織も、今、カケルさんに?」
そう思うと我ながらなんてことをしたのだろうかと恥ずかしく思った。ケイさんに体を預けながら香織のことを想像してみる。
香織の唯一の弱点は、毛深いことだ。自慢するほどのことではないのだが、磯野家の三兄弟の中では実は私が一番薄い。
そういうこともあってか、香織はどことなく波夫にシンパシーを感じ、あいつとべたついていたのかもしれない。確か香織は最近、乳首に生える毛を気にし……
えっ? と思った時、香織のカワイイ声が再び聞こえた。カケルさんに胸を舐めとってもらっているのだろうか?
うわー、やるな先行者!
そんなことを思っていた時、ケイさんが私のデリケートな部分に潜り込む。
たまらず
『香織ちゃんの声も聞こえただろ?』
ケイさんにテレパシーで言われ、私の下半身は硬直した。私は声をあげないよう、口に手を当てながら我慢する。
にゅるにゅる、にょろにょろと私のぎりぎりのところを這いずりまわるケイさんは、しっかりと毛を食んでいく。
遠くからはっきりと香織の「アッハーン♡」という声が聞こえた。あの子も間違いなく下の毛を消化吸収されているのだろう。変態すぎないか? 我ら姉妹。そしてイケメンウミウシ。
私は自分の指を口に入れ、噛んで声を出さないように耐える。決してくすぐったくはないのだが、おしっこを漏らしたかのような湿り気と、ぬくもりのあるヌメリに性感帯が刺激され、どうしても腰の骨を動かしてしまう。
そのまま私は気を失った。
目が覚めると、私の隣でケイさんは寝ていた。私の下半身は綺麗につるつるになり、ゴワゴワ感がなくなった。やったー!
そういえば動画サイト企画どうするんだっけ?
ふと思いついた私は資料を部屋の中で探す。
あれ? ないっ!
昨日手に入れたはずの戦利品がないぞーっ!!
再びムラムラする私。
そして、私は昨日と同じ過ちを犯してしまうのであった。
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