第10話 弟としての義務、兄としての立場
その後、真乃実や隆一さんたちとしばらく談笑したのち、ドラッグストアに寄った俺は浣腸の棚に向かう。って、どこだー?
「何かお探しですか~?」
後ろから突然女性の店員さんに声をかけられてびっくりした。まだ若いその店員さんは肩にウミウシを乗せていた。
「あ、大丈夫です。自分で探せますから」
「ああ、そうですか、ではごゆっくりどうぞ~」
そう言いながら店員が去った。さすがに浣腸探してますって女性には言えねーよ。
ところが、俺がお目当ての品を持ってレジに並ぶと、そこで会計を担当していたのはその女店員だった。
「あっ、かんちょーだったんですねー! 私に言ってくれればすぐに見つけてあげたのにーっ」
バーコードを読み取る際に大声で叫ばれた。マジで勘弁してくれ……
980円だったが、ダメージ的には4280円くらいあったぞ!
自宅に戻ると、もう夕飯の支度ができていた。
今日の献立は、しゃぶしゃぶにステーキに焼き肉にお好み焼きにうな重だった。うちのテーブルどんだけでかいんだよ……
「あのなー、そんなに肉ばっかりだと、お通じが悪くなるぞ?」
「こら! 食事中にう●この話はやめてよね! 年頃の娘が彼氏と一緒なのよ!」
姉ちゃんあんた、自分で株下げてるぜ。
香織は相変わらず肉を水のように呑み込んでいく。
残りがうな重だけになったところで言った。
「そーいえば私もお通じ悪いかも~」
「心配ないわ。うちに浣腸あるから」
なに? 家に常備されてたのか? 気がつかなかった。
わざわざ小遣い使って買っちまったぜ。
はい、予想通りの展開でした。俺の買った浣腸、すでにねーし!
風呂に入る前に使おうと思って俺のカバン開けたら無くなってるしー!
「こら桐子! 俺の浣腸どこやった!」
「なにそれ? 980円のやつなんか知らないわよー」
いいかげんにしろ……
散々問い詰めたところ、桐子は悪びれもせず、使用済みの浣腸を目の前に差し出してきやがった!!
頼むよマジで。おまえ、そういったところさえ直せばマジで美人なんだからさー
しょうがない、明日買うか……
で、気がついたら夢の中だった。
後悔しても、もう遅い。
ケイさんとカケルさんに隆一さんの言葉を伝えるのを忘れていたのだ。
裸に白の靴下だけの状態であおむけのまま、右手首と右足首、左手首と左足首を縄で縛りつけられ、ベッドに固定された俺は、黒い下着姿の桐子とナースコスプレの香織に視姦されていた。
俺の下半身に突き刺さるニヤニヤとした視線に、俺のナニかは自重することなくおっ立っている。
しかし……やつらの手ににぎられている浣腸を見て、俺は戦慄した。
(ちょ……っと……待……て)
声に出そうと思ったが、いつの間にか口にボールギャグをかまされていた俺は、フーハー言ってよだれを垂らすだけだったー
※ ボールギャグ……穴のたくさん開いたピンポン玉を口に押し込むような
ってか、ちょっと! 誰もこんなシチュエーション望んでないよ! ケイさんかカケルさんか知らないけど、さすがに悪乗りしすぎだろ! 助けてよっ!
そんな願いもむなしく、桐子の浣腸が突き刺さった! 俺の鼻孔に!
そしてっ
ブビュピーーーッ!
(ハッ! ハヒーッ!!)
「まあ、波夫ったら、涙を流して喜んでるわ♡」
浣腸液がのどを通って口から出てきて、しんどいんですけどーーっ!
「ちょっと~ おねーちゃーん、刺すとこ違うよ~」
香織の言葉が一瞬、天使の声に聞こえたのは気のせいでしょうか……
「ここだよ~」
ぴゅぴゅっ!
「あひっ♡」
※ 天使のような香織ちゃんが的確なところに浣腸を挿入しましたー(棒)
※ すでにエレクトしていた俺の背筋に冷たいものが走りましたー(棒)
※ 効果音は自粛させていただきますー(棒)
※ 結果はご想像のとおりですー(棒)
※ 目が覚めた後のことは想像しないでくださいー(棒)
もりもりっ!!
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