小生の大学時代の先生は、本当に忙殺されていたのです。そこで、その先生は童話のように、自分が眠っている間に自分の仕事をやってくれる「小人が欲しい」と言ったのでした。 先生、流れ星に願わなくて良かったですね。 こんなホラーな世界は、この小説だけで十分ですから。
会社に行きたくない、お皿を洗わなきゃいけない、洗濯もしなきゃいけない、ああ、面倒くさい。もう一人「私」がいたらいいのに……。そのなんでもない願いが叶えられてしまったことから起こる、シュールなストーリー。面白くもあり、ぞっとする怖さもあります。
怠け者のOさん側からすれば有難いことですが端から見れば、マジで不気味です。リアルタイムで「なんじゃこりゃ」と爆笑しました。
筆者のお得意の分裂話です。安定のオチにふらっとはいりたくなる、親近感が沸きます。あなたも音符中毒にはいってみませんか?
誰しも望むことが、こんな恐怖に発展するとは…想像するとゾクゾクします!画面いっぱい使っての表現で、怖さが更に倍増!それでいて尚、サクサクと読める作品です。その後どうなったのか…すごく気になります!!
私も思います。嫌な仕事、面倒な家事、体調不良、誰か代わってくれないかなって。あと二人私がいたら、定時に帰れるし、お昼もゆっくり食べれるのにって。でも、そんなことを願うのは、もうやめます。増えちゃ怖いですから。王道だけど、不条理な展開が快感です。
主人公のほんの些細な願い事が世界を巻き込む大きな問題へと発展して行きます。ドラえもんの栗まんじゅうやマトリックスのスミスを思い出しました。ホラーと少しだけの可愛さを詰め込んだ作品です。なんでも代わってあげる♪うふふふ♪うふふふ♪うふふふ……