寿司は組み合わせによって、無限の可能性を秘めている。
@HHHHHoooo
第1話
__寿司には無限の可能性を秘めている。
寿司は味付けされた白飯の上に、様々な食材を乗せて料理として楽しむ。
食材は、基本的に何でもありだ。
ハンバーグや、味玉を乗せている回転寿司の店もある。これがとても美味である。
それ故、食材の組み合わせによって無限の可能性を寿司は秘めいている。
そして今、俺の目の前に寿司が置かれている。飯の上に乗せられている具材は__
ガム。
そう、紛れもなくガムだ。
噛み続けることが義務であるガムが、具材となっている。
おかしい。何だこれ。意味が分からない。
飲み込まなければいけない飯と、飲み込んではいけないガムを同時に食べろというのか。
何たる矛盾。
矛盾という言葉より矛盾さを表しているのではないだろうか、ガム飯は。
「あ、あの。これ食えないよね?どうしてガムなんか乗せたの?美味しいの?」
ガム飯を用意してくれた彼女に俺は問うと、
「これ食べると、凄く不思議な感覚でいいよ!ガムを避けつつ、白米を飲み込むスリリングさがいいの!味はとてつもなく不味いよ!」
目を輝かせながら、彼女はそう答えた。
__はっきり言おう。
可愛い。
食べ物にスリリングさだけを求めて、肝心の味はガン無視する俺の彼女がアホ可愛すぎる。
飯の時間は遊園地でジェットコースターに乗っておけと言いたくなるほど、可愛い発言だ。
そんな愛おしい彼女が、用意してくれた愛情たっぷりのガム飯。
それを俺は、飯からガムを分離させ飯だけ食う。
「ああ、美味い。今日も幸せだ!」
ガムと一緒に食べろとポカポカ体を叩いてくる彼女の可愛さを具材にして、愛情寿司を食べる。
__寿司には無限の可能性を秘めている。
寿司は組み合わせによって、無限の可能性を秘めている。 @HHHHHoooo
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
カクヨムを、もっと楽しもう
カクヨムにユーザー登録すると、この小説を他の読者へ★やレビューでおすすめできます。気になる小説や作者の更新チェックに便利なフォロー機能もお試しください。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
関連小説
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます