第2話
「タバコっ!長丁場を御覚悟されたと受け取ってよろしいか」
「帰れよ!」
「いやぁ〜セッター吸うひとはみんなカッコいいですよね〜」
「セッターじゃねぇよ」
「いや失礼。いまのは一般論です。」
「……どうするコイツ?殴ってもいいのか?」
「もう蹴ったのに殴るか気にすんのかいっ!」
「ああそうかお前顔で商売してないもんな。」「なんか駄目だこいつお前がどうにかしてくれ。相手してっとすごくいやな気持ちになる。」
「なんでワタシが。アンタが家長でしょうよ。とっとと追い返してよ」
「そこで喧嘩されたら僕の立つ瀬があるじゃないですか。しっかりして下さ」
ドカーン。私は死んだ。
はずが。
「いやー瑛太さんちに上がれるなんて一生に一度のことですよ」
「いや、結構来ていいよ。お前わりといいわ」
「一生に一度無いか。普通。」
「まあいいよくつろげよ。おいサッポロ!」
「赤星すか?」
「……悪かったなラガーじゃなくて。おい飲め」
「宅飲みで缶から直とかマイルドヤンキーですね」
「いまのちょっとキレかけた。気ぃ抜くな。」
「ビアーだけに気が抜けると。さすが大河俳優は言うことが違う。」
「おいお前」
「いや、怒らせて怪我させてもらったらお付き合いが長引くかなーとか思ってやってるんですよ。なのにこんなにアットホームになっちゃって。予定があるんですよ、こっちが怒りたいくらいですよ。でトイレどこ?」
「あのドア」
「ハイ!ありがたく使わせていただきます!」
……。
……。
ドカーン!
屁が爆発した。私は死んだ。嘘です。座りションだけで済ましてやりましたよ。
さあてどんな顔してトイレ出るかな、AWP(アヘ顔ダブルピース)かな、というか奴らはどんな顔してトイレから出てくる僕を迎え入れるのだろう。疑問だ。疑問はないよりもあるほうがいいが、その答えが粋だといいなあって思って生きてます。
そう、僕は生きている!だから木村カエラりえさんと結婚することが、少なくとも死人や未誕生のベイビーたちよりは、ワンチャン度が高い。ワンチャン結婚。あ、犬連れてくればもっと和やかになってよかったかな。待っててくれよ、三太郎。俺は木村カエラりえさんと若干仲良しになって帰るからな。
奥さんをぼくに下さい 大葉感(オバカン) @obacan
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