第4話 別れと約束


前回のあらすじー!!


ステータス?

半女神族?聞いたことありませんねー

封印だと?……


✄--------------- キ リ ト リ ---------------✄



俺は今国王と王女のいる王城の間に来ている。

何故ここに来ているのかと言うと、時は少し前にさかのぼる。


俺はステータスが一般人よりも低く、おまけに封印バッド効果状態だ。

そんな訳あってか、俺は訓練がある日はほとんどサボっていた。

ただ単純にサボっていた訳ではない。

訓練をサボっている時は必ず図書館に居た。

俺はこの世界アルトメアを知るためにこの図書館で色々と読んでいたのだ。

訓練が終わった後俺は雅之達に毎日のように呼び出されては暴力や暴言を吐かれる日常を過ごしていた。


俺はこの世界アルトメアの事についてだいたい調べ終えた後、俺はもっとアルトメアを知るために、そして俺のこれからの道?人生?を探すためにこの王国から出て行く事を決意した。


そして今に至る。

ここまではいいだろうか?


おっと、国王にここから出ていくと早く伝えねば。


優希「国王様、急ではありますが私はこの国から出て行こうと思っております。」


バルドス「名はユウキと申したか?それで、この国から出て行く理由を聞きたいのだが。」


優希「はっ!。まずこの国を出て行く理由ですが、私は他の勇者達とは違い能力が一般人よりも低くいです、このままこの国に居ても邪魔にしかなりえません。」


システィーナ「…!!」


王女がそんな事は無い、と言いたげそうな顔をしていたが構わず俺は続ける。


優希「ですので、この国から出てどこかで静かに暮らそうと思っております。」


俺はそう言い終えると、バルドスは少し考え優希に向かってこう言った。


バルドス「わかった。この国から出て行くことを許可する。」


システィーナ「…!お父様!!」


バルドスは許可してくれたが、システィーナは反対と言わんばかりにバルドスを睨んでいる。


バルドス「システィーナ、お前の気持ちはわかるが、ユウキはこの国から出て行きたいと言っている。ならばそれに応えるのが筋とゆう者だろう。」


システィーナ「!……わかりました…」


王女は顔を下に俯向き悲しい顔をしていた。


優希「国王様、ありがとうございます。王女様も了承して頂きありがとうございます」(ニコ


俺が悲しい顔をした王女にそう言いながら微笑むと、王女様が悲しい顔から笑顔になり、そしてなぜか頬を赤らめていたが気のせいだろう。


優希「それであの、生活費としていくらか頂きたいのですが……」


バルドス「うむ。わかった。すぐに準備しよう。」


優希「ありがとうございます。」


バルドス「それで、ユウキはいつ頃国を出て行くのだ?」


優希「出来れば今すぐにここから出て行きたいのですが……」


バルドス「わかった。では用意が出来たらここを出ていくがよい。金は門に居る兵士に渡しておくからその者から受け取るといい。」


優希「はい、色々とありがとうございます!。ではこれで失礼致します。」


システィーナ「ユウキ様…周りには魔物等も出ますのでお気をつけ下さい。そしてまたいつか会えましたら、そのときは……」


優希「王女様ありがとうございます。はい、またいつか必ず会いましょう。」(ニコ


システィーナ「!!…はい!!お待ちしております!」


そして俺は王城の間から出てい行き、与えられた部屋へと向かっていた。

優希が王城の間を出る時、王女はこう言っていた「ユウキ様…いつかまたお会い出来ましたら、その時は必ずユウキ様を……えへへ……」

王女が何か言っていたが気がするが、よく聞こえなかったので、気にしないことにした。


そして俺は与えられた部屋で支度をし、門番まで行き、兵士からお金の入った袋を受け取り、その場を後にしようとした時、聞き覚えのある声が後ろから聞こえた。

明香達だ。

正確には明香と杏奈それと美紗希だった。

「どうやって俺がここから出ていくことを知ったのだろう?」

実は、ここを出て行くと事を明香達に言うと、色々と心配かけそうだったので、この事は明香達には話していなかった。

皆が訓練中の間を狙ったのもそれが理由である。

そして遂に明香達がここまでやってきた。


明香、杏奈、美紗希

「「「優希!優希くん!」」」



優希「どうして…ここに?…」


俺は明香達に問いかけた。


明香「私達、訓練の休憩中王城の中を色々と見て回ってたんだけど、偶然優希が見えたから、話しかけようと思ったら、優希が王城の間に入っていくのを見て、それで扉の少し遠くから盗み聞きしてたの、それで優希がここから出て行くって聞いて…それで…ヒク…それで…それで…」


そう明香が言うと、明香達は目に涙を浮かべていた。


あぁ、俺は何やってんだか、俺は知らぬ間に彼女達を傷つけてしまっていたようだ。

それに気づかないなんて、俺はほんとばかだな…。


優希「ごめん明香…ごめん杏奈…ごめん美紗希…本当にごめん…」


俺は心の底から彼女達に謝った。

それからしばらく経つと、明香達は落ち着き。

聞いてきた。


明香「優希…どうして何も言ってくれなかったの?どうして相談してくれなかったの?」


杏奈や美紗希も聞きたかった事は同じなようで、俺の返答を待っていた。

俺は正直に話した。

この国から出て行く理由も全て話した。

すると明香達が話してきた。


優希「……とゆうわけだ。理由を隠していた事についてはもちろんだが、相談しなかった事についても本当に悪かったと思っている、ごめん。」


明香「ううん。正直に話してくれてありがとね。

でも、もっと私達を頼ってほしいかな。優希の為ならいくらでも力になるよ。それはここにいる杏奈や美紗希も同じだから。」


そう明香が言うと、杏奈と美紗希は頷いていた。


杏奈「もし、優希くんが困っていたら私、いくらでも力になるから!」


美紗希「優希、ただでさえあなたは危なっかしいんだから、もっと私達を頼りなさい。必ず力になってあげるから。」


優希「明香…杏奈…美紗希…本当にありがとう…」


俺は笑顔でそう言うと、明香達は「えへへ…」

と笑いながら頬を赤らめていた。

そして、俺はこの3人とある約束をする事にした。


優希「明香、杏奈、美紗希、聞いてくれ」


俺は真剣にそう言うと、明香達も真剣な顔でこちらを見てた。

そして…


優希「俺はこれからもっと強くなって、そして必ず明香達の元に戻ってくる事をここに誓う。

だから、それまで待っていてくれないか?」


俺はそう言うと明香達は、


明香「うん、わかった待ってる。私達も今よりももっと強くなって、優希を守れるよう頑張る。

だから、優希も頑張って。そして…」


……チュ……


…………え?……


俺の頬に明香は静かに、優しくキスをした。

俺はあまりにも突然すぎて、フリーズしていた。

そしたら、杏奈が「明香だけずるーい、私もー」

と言いながら、杏奈も俺の頬に優しくキスをしてきた。

そして美紗希も「なっ!明香と杏奈ずるい!」

と言いながら明香と杏奈同様、俺の頬に優しくキスをしてきた。

俺は未だフリーズしていた。

そして、明香達にキスされた後、頭の中に謎の声が聞こえた

「封印解除条件クリア、封印解除条件クリア、

今から、一部の封印を解除します」


そう聞こえてきて、俺はフリーズ状態から元に戻った。


優希「…えっと…明香?杏奈?美紗希?今のって…」


明香「んふふ…優希への私達からの加護だよー」


杏奈「えへへ…優希くんにキスしちゃった…」


美紗希「優希に…キスしちゃったんだ、私…」


そして、明香達は真剣な顔してこう言った。


明香、杏奈、美紗希

「「「優希!優希くん!」」」


優希「は、はい!」


明香「もし、次私達の元に戻って来た時は…」


杏奈「次私達の元に戻ってきた時は…」


美紗希「戻ってきた時は…」


明香 杏奈 美紗希


「「「私達を優希のお嫁さんにしてください!」」」


……ふぇ?……


突然の逆プロポーズ受けた俺はまたしばらくフリーズしていた。

そして元に戻った俺は……


優希「明香!杏奈!美紗希!俺が次に戻ってきた時は、そのときは…」


「結婚しよう!!!」


俺はそう告げた

俺は個人的にこの3人に好意をよせていた。

だから、断る理由などどこにもなかった。

そして、明香達は、今度は俺のプロポーズを受けると、とびっきりの笑顔で答えた。


明香 杏奈 美紗希

「「「はい!」




優希と明香と杏奈と美紗希

この4人で旅をする日は、意外とすぐに来ることになる。

それをまだ、優希達は知らない

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