第4話 : 東の街のニッキー
次の次の日曜日の事
「面白過ぎて北の街を追い出され〜南の街で蘇った〜西の街の人気者!ニッキーが、ついに東の街へやって来ました!」
ニッキーの噂は東の街へも届いていたようで、すぐに人は集まりました。
・・・・・
「お次は北の街の…」
「続きましては南の街の…」
子供向けのジャグリングもそこそこに、大人が喜ぶモノマネを披露するニッキー。
「ニッキー!西の街もやってくれよ!」
突然のリクエストにニッキーは戸惑いますが、今さら後には引けません。
「は、はい!え〜西の街…西の街の…」
焦ったニッキーの頭の中に、真っ先に思い浮かんだのは、馴染み深い、あの笑顔でした。
「そ、それでは…西の街の子供達!…『あたちニッキーのお洋服ってとってもだいちゅき♪とってもチュテキでちゅ〜♪』」
アハハハハハ!ゲラゲラゲラ!
・・・・・
何回かの日曜日が過ぎた頃、すっかり東の街で人気者になったニッキーは、もうジャグリングも、モノマネもする必要はありませんでした。
そんな事をしなくても、“人気者ニッキーの服”は銀貨3枚で飛ぶように売れるようになっていたのですから。
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